こんにちは。愛大研公式ブログ編集部の茶山です。
今回は、愛媛県の県立高校入試を受けるあなたに向けて、作文の傾向と対策をお伝えしていきます。
もしかするとあなたは、
「今年、受験があるけど何から勉強すればいいか分からない」
「県立入試に出てくる作文ってどんなふうに書けば良いの?」
などといった不安をかかえているかもしれません。
そこでこの記事では、そんなあなたに向けて愛媛県立入試の作文についての傾向と対策をご紹介していきます。
私が実際に過去10年分以上の作文を研究し、多くの生徒を指導した経験を元に得た知識をお伝え出来たらと思いますので、あなたの勉強に役立つポイントがあればぜひ参考にしていただけたらと思います。
また、他の県立入試の科目については以下の記事で詳しくまとめています。そちらもご覧ください。
愛媛県立入試について知る
作文の対策をお伝えする前に、
「そもそも入試ってなにするの?」
という方もいるかもしれません。
そこで、まずは愛媛県立入試について簡単にご紹介します。もう知っているという方は読み飛ばしていただいて構いません。
愛媛県立入試の仕組み
愛媛県の県立高校を受験するためには、愛媛県立入試を受けなければなりません。
合否は、内申点、面接、学力検査などの評価によって決まります。
ただ、愛媛県の入試は少し特殊なルールの元に合否が決まるため、注意が必要です。
まず、受験する高校の志望者の中から、内申点の成績が高い上位90%の人を選抜します。
次に、その選抜者の中から募集人数の70%ほどを、学力試験の結果が高い順に選抜します。
最後に、学力検査や内申点、面接の得点などを元に募集人数の残りを選抜します。
もっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
関連記事→愛媛県県立(公立)高校入試を突破するために!プロが語る対策と仕組み
学力試験の配点を知る
学力試験は、国語(作文)、英語、社会、数学、理科の5教科を受験し、各教科50点満点の合計250点満点で採点されます。
国語は50点満点の内10点分は作文の点数になり、英語はリスニングも含まれます。
また、試験時間は教科によって異なります。
英語はリスニングを含めて60分、数学、社会、理科は50分、国語の作文は25分、国語の作文以外の問題は45分で解くようになります。
愛媛県立入試における作文の傾向
愛媛県立入試については理解していただけたでしょうか。
では次に、学力検査で実施される作文の問題の傾向と対策についてお伝えします。
愛媛県立入試の作文の傾向
県立入試作文の問題を年度ごとにまとめてみました。
- 【2021年度】普段の食生活で特に力を入れたいこと(資料あり)
- 【2020年度】チームやグループでの活動で大切にしたいこと(資料あり)
- 【2019年度】魅力的な大人のイメージについて(資料あり)
- 【2018年度】中学校に入学する子供たちにどんな体験活動をすすめたいか(資料あり)
- 【2017年度】外国の友人ができたらどのような日本文化を紹介したいか(資料あり)
- 【2016年度】住んでいる地域が今後どのような地域になれば良いと思うか(資料あり)
- 【2015年度】読書についてあなたの考えを述べよ(資料あり)
- 【2014年度】食事の目的の意見に対するあなたの意見を述べよ
- 【2013年度】古典についての意見に対してあなたの意見を述べよ
- 【2012年度】読書に対する意見に対するあなたの意見を述べよ
- 【2011年度】情報伝達に対する意見に対するあなたの意見を述べよ
- 【2010年度】4つのことわざの中から1つ選び、あなたの意見を述べよ
2015〜2021年度までは資料(グラフ)がある問題が出題されています。
2010~2014年度までは資料は無く、出題者の意見や考えが書かれておりそれに自分の意見を述べるといった問題が出題されています。
出題される内容については、ある程度身近で誰でもできるだけ書きやすいテーマが出題されている印象です。
では、実際にどのように対策していけばいいのでしょうか。”作文とは何か”というところから解説していきます。
作文とは?何を書けばいいのか
作文とは、一般的には「体験や感想を書いた文章」という解釈です。
ですが、入試では別の考え方が必要になってきます。
作文とは
あなたは作文と聞いて単純に自分の思っていることや考えたことを書くものだと思っていないでしょうか?
確かに今まで学校で何度か書いてきた作文はそうだったと思います。
しかし、今回あなたが対策すべきなのは”入試問題の作文”です。
大切なのは”入試問題”であるということ。
問題であるということは、設問があり、それに対して解答を書き込み、採点者が点数をつけるのです。
同じ作文でも、採点者によって点数にばらつきがあると困りますよね。
つまり入試問題の作文には、明確な採点基準があるということです。
その採点基準の条件を満たしていれば点数がもらえるのです。
数学で例えると、
設問)X+2=4
解答)X=2
のように、答えなければならないですよね。
一方で、
設問)〜についてあなたは将来どう関わっていきたいか述べなさい。
と問われているのに、
解答)〜という意見に私は賛成です。
と答えてしまうと、答えになっていませんよね(笑)。
正しい作文の解答としては、
解答)〜という活動を通して、私は関わり続けていきたい。
のように書くべきです。
もう少し詳しく解説していきます。
作文で何を書けばよいのか
入試の作文では、”設問に対する正確な解答”が必要なことが分かってもらえたと思います。
ここでは設問の正しい読み取り方を踏まえた”書かなければならないこと”お伝えします。具体的な書き方については後述しますが、ここでの内容は非常に重要ですので必ず読んでから次に進んでくださいね。
2019年度の問題を例に解説します。
設問)次の資料を見て、魅力的な大人のイメージについてあなたの考えを、なぜそう考えるかという理由を含めて、後の注意に従って述べなさい。
〈注意〉
- この資料を見て気づいたことを交えて書くこと。
- あなたが体験したことや見聞したことを交えて書いてもよい。
- 段落は、内容に応じて設けること。
- 文章の長さは、三百字以上、四百字以内とする。
- 資料の中の数値を使う場合は、次の例に示したどちらの書き方でもよいこととする。
- 文題は書かないこと。
この設問ではまず、「魅力的な大人のイメージについてあなたの考えを」と出題されています。
これから書く作文のテーマは「魅力的な大人のイメージ」であり、
書かなければならないのは「あなたの考え」ですね。
ここで、テーマと違う内容について書いてしまったり、「世間の一般的な考え」や「資料から読み取れることだけ」を書いてしまったりするのはいけないということですね。
また、設問に「なぜそう考えるかという理由を含めて」とあります。
「資料から、○○ということが読み取れる。私は~~のように考える。」で終わらせるのではなく、「なぜなら、△△という経験をしたことがあるからだ。」のように、Why?に対するBecauseの部分を書くようにしましょう。
高得点をとるための勉強方法
作文で書くべき内容は分かりました。
では、実際に上手く書けるようになるために、どんな勉強をすればいいでしょうか。
まずは採点基準について確認しておきましょう。
作文の採点基準は?
作文は、10点満点で採点されます。
明確な採点基準については公表されていませんが、県模試の配点などから予測することができます。
基本的には減点方式だと考えていただいて差し支えありません。
漢字間違いや文法のミスがあるごとに1点減点されます。
反対に言えば、そうしたミスが無ければ10点中の8点は確実に得点できるでしょう。
その中でも内容がとても良く書けている場合は、9点や10点をとることもできます。
そのため、作文で高得点を獲得するためには減点されないことが大切です。
作文の対策
最後に、作文の点数を上げるための対策をお伝えします。
ミスを減らす
先ほどもご紹介したように、愛媛県立入試の作文はとにかく減点されないことが重要です。
- 漢字間違いをなくす
- 文法を正す
- 設問に対する答え方に気を付ける
まずはこの3つを徹底してみてください。
そのうえで自分に足りないものを見つけ、どんな勉強をすればいいのか考え、学習計画を立て、行動に移してみて下さい。
例えば漢字が適切に書けないのであれば、中学3年間で習った漢字を全て見直すべきかもしれませんし、これまでのテストで間違えた漢字を10回ずつ書いて練習するのが良いかもしれませんね。
また、他にもよくあるミスとして
- 常態と敬体が混在してしまう。
- 指定された文字数を守れていない
- 段落分けが正確にできていない
などが挙げられます。あなたはこれらのミスをしてしまっていないでしょうか?
注意深く見直してみて下さいね。
本やニュースを読む
私がこれまでに多くの受験生を指導してきた経験上、様々な経験を積んだり多くの意見に触れたりしている生徒の方が、自分の考えを思いつくスピードが圧倒的に速く、漢字や文法も正確であることが多いです。
そこで2つ目の対策として、普段から本を読んだりニュースを見たりしておくことをお勧めします。
他の科目の受験勉強の時間を削る必要はないので、無理のない範囲で習慣づけてみて下さい。
また、普段から文章を書く練習をしていると、ぐに作文を書き始めることができています。
プロに添削してもらう
最後に、最も重要なことがあります。
せっかく作文を書いて練習しても、自分では内容が正しく書けているのか分かりません。
数学なら1+1の答えは2と決まっていますが、作文の答えは1つではありません。
そのため、作文を練習するときは必ず学校の先生や塾の先生などの受験のプロに見せて添削してもらうようにしましょう。
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