こんにちは。
愛大研公式ブログ編集部の中川です。
この記事をご覧のあなたは、
- 奨学金ってどうやって申し込むんだろう…
- どんな人が奨学金って借りるべき??
- 返済大変ってよく聞くけどどうなんだろう?
のように思ってはいませんか?
そこでこの記事では、そんなあなたのために奨学金の仕組みや活用方法をお伝えしていきます。
普段は学習塾を経営して多くの進路指導にあたっている立場としての経験や知見もお伝えしますので、是非最後までご覧ください!
そもそも学生期間ってどれぐらいお金が必要?
まずは奨学金の仕組みについて!
ではなく、、
学生生活では、どれぐらいのお金が必要になるのか説明していきます。
それには理由があって、奨学金の借りる金額はあなた自身で決めることが多いので実際に必要な金額を先に把握する必要があるからです。
まずは、愛媛大学に1人暮らしをしながら通う学生の生活費について全国大学生活協同組合連合会の「学生生活実態調査」を参考にまとめてみました。
費用項目 | 金額 |
家賃 | 4万円 |
食費 | 2万4,680円 |
教養・娯楽費 | 1万1,760円 |
書籍・勉学費 | 3,600円 |
交通費 | 3,850円 |
日常費 | 7,520円 |
通信費 | 3,110円 |
その他 | 1万6610円 |
合計 | 11万1,130円 |
以上の例だと、【1ヶ月あたり約11万円】が必要になる金額です。
これに加えて学費がかかってきます。
私も愛媛大学に通っていた時はほとんど同じぐらい生活をしていました。
続いて、学生になると多くの人がアルバイトを始めるかと思います。
しかし、アルバイトで得られる金額にはほとんどの場合、親の扶養でいるための年間103万円以下の制約がかかってくるでしょう。
「103万円の壁」と良く言われていますね。
この条件において、103万円を最大限までアルバイトで賄った場合は
1ヶ月あたり約8万6,000円が最大限の収入になります。
その場合の1ヶ月の収支は、
収支=収入ー支出
=8万6000円ー11万1130円
=ー2万5130円
となり、2万5,130円が不足している計算になってしまいます。
ここから学費や親の仕送りを考慮して奨学金の金額を決めていくのが正しい手順です。
仮に、学費は親の支払いでそれ以外の生活費をアルバイトと奨学金でやりくりする場合は、
月々3万円の奨学金を借りることが妥当な選択になるでしょう。
もちろん、家庭の事情や住む環境、大学が国公立か私立かで必要な金額は大きく変わってきます。
大学進学前に家庭内できちんと話し合っておきましょう。
奨学金って何?どんな仕組み?
お待たせしました。
ここでようやく奨学金とは何なのか。どんな仕組みなのか。
という話をしていきます!
実際にあなた自身がどのように奨学金を活用できそうかイメージしながら読んでくださいね!
まず、奨学金とは”研究や修学を援助するために貸与または給付される資金”のことを言います。
大学に通っている期間は学費に交通費や食費、さらに一人暮らしをしている場合には家賃もかかり支出はかさんでくるものです。
アルバイトを始める方がほとんどだと思いますが、そのお給料でこれらの生活費をまかなうの大変難しいですし、仮に生活費をまかなおうとするとアルバイトばかりの生活になってしまい本末転倒の学生生活になってしまいます。
なので、世帯の収入などで教育を受ける機会を諦めないといけないことがないように奨学金の制度があるのです。
また奨学金は様々な財団や行政が運営しており、それぞれ金額や審査基準が異なります。
奨学金にも実は種類がある
あなたは奨学金の中にも種類があることはご存知ですか?
奨学金は、大きく分けて給付型と貸与型に分けることができます。
また、貸与型はさらに第1種と第2種に分かれます。
奨学金を借りる前にかならず押さえておきたいポイントです。
以下に奨学金の種類別にまとめているので、ぜひご覧ください。
知らずに申し込むと奨学金とはいえ大きく損してしまうケースもあるのでしっかり確認しておきましょう。
給付型奨学金
まず、給付型奨学金についての説明です。
名前の通り”返済の必要のない奨学金”のことです。
「この奨学金が一番良いじゃん!」
と、全員が思うことでしょう。
しかし、この奨学金には成績や世帯収入など厳しい条件が課せられています。
基本的には優秀な学生を確保することが目的なので、基準も相応のものになり受け取りの対象になるのは一部の人たちだけです。
ですが、この給付型奨学金の中にもたくさん種類があり中には、
・卒業後も愛媛で○年間勤める学生
・卒業後は○○系の業種に就職をする学生
といったような具体的な条件を課しているものもあり、成績が足りなくても対象になる可能性があります。
こういった奨学金は当てはまる人も少なく、知られていない場合も多いので審査が通りやすいです。
卒業後のビジョンがはっきり決まっている方は特に、自分が対象になるものがないか調べておきたいですね!
貸与型奨学金
続いて貸与型奨学金についての説明です。
名前の通り、卒業後にお給料から返済をしていくタイプの奨学金になります。
多くの人が思い浮かべる奨学金はこのタイプになるのではないでしょうか?
この奨学金に関しては返済ありきである分、審査も緩いので多くの学生が志望をすれば対象になります。
貸与型奨学金に関しては、ここからさらに2種類に分類することができます。
第1種奨学金
第1種奨学金とは、無利子で借りることが出来る奨学金のことを指します。
お金を借りる際には利子と言って、借りたお金の利用料を支払うのが常識です。
つまり無利子とは、借りた金額をピッタリそのまま卒業後に返すだけでOKということです。
これは、非常に良心的ですね!
ただし、この第1種には比較的厳しい条件があります。
奨学金の運営をしている日本学生支援機構のHPにて実際に公表されている条件では、
高等学校等における申込時までの全履修科目の評定平均値が、5段階評価で3.5以上であること。
特定の分野において、特に優れた資質能力を有し、特に優れた学習成績を修める見込みがあること。
学修に意欲があり、特に優れた学習成績を修める見込みがあること。
といったものが挙げられています。
高校1年生からの評定も求められるので、普段からコツコツ頑張ることが出来る学生が当てはまることが分かりますね。
第2種奨学金
続いて、第2種奨学金とは、少しの利子で借りることが出来る奨学金のことを指します。
第1種と違って有利子になるため、借りた金額に少し上乗せをして返済をしなければなりません。(利率は0.5%ほどが目安)
奨学金を利用している学生の中で最も多いのが、この第2種になることでしょう。
こちらは、第1種に比べて条件は緩いです。
はっきりとした目安は世帯収入のみで以下のようになっています。
世帯人数 | 給与所得 | 給与所得以外 |
---|---|---|
3人 | 1,009万円 | 601万円 |
4人 | 1,100万円 | 692万円 |
5人 | 1,300万円 | 892万円 |
(引用:日本学生支援機構公式HP)
あくまでも目安ですが、この収入以下の学生であれば基本的には利用することが可能です。
借りる金額は、2万円〜12万円の中から選ぶことができます。
第1種と第2種の共通点
以上では、第1種と第2種の特徴や相違点について説明しましたが、共通点もいくかあります。
奨学金について、
- 「ただの借金だ!」
- 「卒業後の返済が大変だとよく聞く…」
と言ったような否定的な意見をよく耳にします。
しかし、奨学金を借りる目的はあくまでも学業のサポートであり、必要最低限の金額にしておくものです。
奨学金を借りるメリットは、
- 国に認められているので、利率が低い。
- 返済開始時期が卒業半年後まで待ってくれる。
- 返済猶予期間が通算10年ある。
といったものがあり、一般的な借金やローンに比べてかなり良心的と言えるでしょう。
ちなみに、上記の返済猶予期間についてですが何かしらの事情で返済が厳しくなった場合に申請を出すと一時的に返済を待ってもらうことができる制度です。
後回しにし続けるのも良くありませんが、計画的に活用していきましょう。
〜返済シミュレーション〜 月々いくらぐらいの返済?
それでは、続いて奨学金の返済についてお伝えしていきます。
返済が就職して半年後に始まるとはいっても、新卒1年目のお給料ではなかなか苦しい場合が多いでしょう。
では、一体具体的にどれぐらいの返済のペースになるのでしょうか。
実際に上記の例を日本学生支援機構の奨学金貸与・返還シミュレーションで計算していきます!
○借入状況
奨学金の種類:第二種奨学金(利息付・貸与型)
入学時増額貸与金額:20万円
※入学初月に引越し費用や物品を購入するために増額して借りる制度があります。
利率:0.468%
機関保証制度:利用あり
貸与総額:164万円(月額3万円×12ヶ月×4年間+20万円)
○返済シミュレーション
以上の条件でシミュレーションをした結果が以下の画像の通りです。
月賦返還と言って、均一の金額で返還した場合
”10,880円の返済が13年間”続くことになります。
少し長く感じてしまう期間ですね。
この金額と期間について良い悪いで判断することはできません。
一番大事なのはこの金額と内容をしっかり把握して
借りるメリットと注意点に納得できるかどうかです。
大きなお金と長い期間が関わってくることですので、しっかりと考えて判断するようにしましょう。
奨学金を借りた方がいい人とは
さて、ここまで奨学金についての説明をしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
昨今では奨学金を利用しているのは、2人に1人だと言われています。
それだけ身近な奨学金であるにもかかわらず、よく分からないと思っている人が多いのも現実です。
個人的に、奨学金は誰しもが大学に通いやすくなるためにとても役に立っている素晴らしいものだと思っています。
ですが、むやみに借りて無駄遣いをしてしまう人や、目的が不明であったりや必要がない人は将来のためにも利用を控えておいた方がいいでしょう。
お金を借りてでも大学に通いたい。大学でしっかり学んで将来に活かしたい。
そういった人はぜひ奨学金の利用を検討して賢く活用してみてください。
こういったことも私たちの学習塾愛大研では相談に乗れるので、困ったことや分からないことがありましたら気軽に聞いてくださいね!
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