【名古屋大学合格の参考書ルート】共通テスト&個別試験の配点・対策からレベル別完全ガイド

難関大学対策

みなさんこんにちは。愛大研ハイスクール編集部です。

  • 名古屋大学合格のため参考書選びに迷っている
  • 今の実力からの名大合格に向けたレベル別の参考書ルートを知りたい
  • 名大入試まで時間が限られているので、良い参考書を使ってなるべく効率的に勉強したい

今回はそんな悩みを持つ受験生に向けて、名古屋大学合格のための参考書ルートを科目別に解説します。
名古屋大学の志望学部が決まっている受験生にとっては、共通テスト対策を含めてどの科目から優先的に取り組むべきかも分かるように作成しました。

本記事は、E判定からの逆転合格がコンセプトの「愛大研ハイスクール」の塾講師が、最新情報をもとに執筆しました

はじめに|名古屋大学合格のために必要なこと

画像:名古屋大学HP

名古屋大学は、研究力・学業の難易度・地元での人気という3つの軸で高い評価を誇る、「旧帝大」の名に恥じない総合力のある大学です。特に理系の研究環境は全国トップクラスで、自由で自主的な学びを求める学生にとって魅力的な選択肢となっています。

そんな名古屋大学に合格するべく本記事では、

  1. 名古屋大学の共通テスト・個別試験の配点と仕組み

  2. 各科目の勉強法(戦略的アプローチ)

  3. レベル別参考書ルート(基礎・標準・合格)

を順に解説し、名古屋大学合格のために参考書ルートを構築し具体的な学習の道筋を提示します。

名古屋大学の入試制度|共通テストと個別試験の配点・特徴

名古屋大学の入試では、学部によって共通テストと二次試験(個別試験)の配点比率が異なります

まずは、その学習計画を立てるために名古屋大学の入試形式と科目ごとの配点を確認しましょう。

名古屋大学の一般入試は大きく「共通テスト」「個別試験」の二段階で実施されています。ここでは「共通テスト」と「個別試験(2次試験)」の2つに分けて説明して行きます。

共通テスト

まずは名古屋大学の最新版の共通テストの科目別の配点を確認しましょう。

自分の行きたい学部・学科の共通テストの配点をしっかりここで押さえておきましょう。

参照:名古屋大学「入試情報
※前期試験のみ掲載

文学部

学科 合計点 外国語 数学 国語 理科 地歴公民 情報
人文 950 200 200 200 100 200 50

教育学部

学科 合計点 外国語 数学 国語 理科 地歴公民 情報
人間発達科学 950 200 200 200 100(200) 200(100) 50

※理科・地歴公民から3科目

法学部

学科 合計点 外国語 数学 国語 理科 地歴公民 情報
法律・政治 950 200 200 200 100 200 50

経済学部

学科 合計点 外国語 数学 国語 理科 地歴公民 情報
経済 950 200 200 200 100 200 50

理学部

学科 合計点 外国語 数学 国語 理科 地歴公民 情報
900 250 100 300 100 100 50

情報学部

学科 合計点 外国語 数学 国語 理科 地歴公民 情報
全学科共通 950 200 200 200 200 100 50

工学部

学科 合計点 外国語 数学 国語 理科 地歴公民 情報
全学科共通 635 100 100 200 100 100 35

農学部

学科 合計点 外国語 数学 国語 理科 地歴公民 情報
全学科共通 950 200 200 200 200 100 50

医学部

学科 合計点 外国語 数学 国語 理科 地歴公民 情報
全学科共通 950 200 200 200 200 100 50

共通テスト配点のポイント

名古屋大学の共通テスト配点は、多くの学部で共通テストの傾斜配点はほとんどなく950点満点が多いです。特徴的な学部を挙げると、

  • 法学部:共テ配点は950点だが、個別試験配点が600点と共テ重視の配点
  • 工学部:共テ配点が635点(個別試験は1300点)となっており、国語以外全ての科目で配点が約半分になる

といったところでしょうか。

後述する個別試験との配点比率は、「共テ:個別試験=1:2」以上となることが多いですが、共通テストも全体の配点のうち大きな割合を占めるのでしっかりとした得点が必要です。

具体的にはどの学部を志望するにしても75~80%の得点率が必要となります。

 

個別試験(二次試験)

名古屋大学の一般入試では個別試験の比重が大きい傾向があります。

以下に、各学部ごとの個別試験の配点を記します。

※個別試験において科目が選択できるものについては一例を表に示しています。また備考欄にてどの科目から選択できるかを記してあります。
参照:名古屋大学「入試情報

文学部

学科 合計点 外国語 数学 国語 理科 地歴公民 情報
人文 1200 400 200 400 200

教育学部

学科 合計点 外国語 数学 国語 理科 地歴公民 情報
人間発達科学 1800 600 600 600

法学部

学科 合計点 外国語 数学 国語 理科 地歴公民 情報 小論文
法律・政治 600 200 200 200

経済学部

学科 合計点 外国語 数学 国語 理科 地歴公民 情報
経済 1500 500 500 500

理学部

学科 合計点 外国語 数学 国語 理科 地歴公民 情報
1500 300 600 600

情報学部

学科 合計点 外国語 数学 国語 理科 地歴公民 情報
自然情報 1100 400 400 300
人間・社会情報 1100 700 (400) (400)
コンピュータ科学 1300 300 500 500

※人間・社会情報:数学・地歴公民から選択

工学部

学科 合計点 外国語 数学 国語 理科 地歴公民 情報
全学科共通 1300 300 500 500

農学部

学科 合計点 外国語 数学 国語 理科 地歴公民 情報
全学科共通 1550 400 400 150 600

医学部

学科 合計点 外国語 数学 国語 理科 地歴公民 情報
1800 600 600 600
保健学科 1650 500 500 150 500

※医学科は面接、志望理由書あり
※保健学科(看護・放射線技術・検査技術・理学療法・作業療法)は共通

個別試験(二次試験)配点のポイント

どの学部も個別試験重視であることがわかります。特に数学は文系学部でも全ての学部で課されており、配点も大きいです。

良く言えば共通テストの失敗を二次で取り返す余地がある一方、二次試験でしっかりと得点ができないと厳しい戦いになります。

英語・数学・理科(文系は国語・社会)の記述力がカギとなると言えるでしょう。

個別試験でも共通テストと同様に、配点の大きい科目を安定して得点できるような勉強計画を立てる必要があります。

各科目の勉強法|個別試験( 二次試験)へのアプローチ

ここからは各科目でどのような力をつける必要があり、またどのような勉強法をする必要があるのかを解説していきます。

英語(文理共通)の出題傾向と頻出分野

ほぼ毎年以下の構成で出題されます:(105分・4題)

  1. 長文読解 ×2題(総語数:1,200 ~ 1,600語)

  2. 会話文読解 ×1題

  3. 自由英作文/和文英訳 ×1題

長文:「論説文+専門的テーマ(心理学・環境科学・科学技術など)」が多く、人文・自然科学のバランスが良いです。書き取り・内容説明・空所補充・正誤問題など多様な設問形式を含みます。

会話文:内容一致の選択問題推定+末尾に 20~50語程度の意見英作文 が含まれることもあり、バランス重視といった出題傾向です。

英作文:「図表を読み取って要約・説得力ある構成を書く」出題が多く、30~50語の短い論述が中心です。

各分野の対策のポイントをまとめると以下のようになります。

  • 長文読解:精読・速読の両立が不可欠。1500語前後を正確に読み解ける力を身につける

  • 文脈推測訓練:語彙帳と並行して、長文演習で「未知語を文脈で推測」する習慣をつける

  • 和訳・内容説明:構文把握が重要。段落論理・つなぎ言葉を意識しながら読解訓練する

  • 会話文:読解と英文記述の両立。設問形式と語数制限に対応できるスピード感を身につける

  • 英作文/和文英訳:構成力が合否の鍵。特に「図表解釈+意見展開」の練習は必須

  • 語彙・熟語:英検準1級相当語彙をカバー、例文・コロケーションまで一本化が有効

数学(文系)の出題傾向と頻出分野

名古屋大学文系数学は大問3題・90分形式、理系との共通問題含む上、計算量や記述量も多く「理系レベル」の難易度が特徴です。

大問3題構成(90分)で、理系共通問題が2問、文系オリジナルが1問という構成が多く、時間配分とスピードが鍵となります。

記述式中心で、部分点も多数あるのでそれを狙ってさまざまな解法を知っておく必要があります。

難易度は文系大学試験としては高めです。導出の小問誘導が深く、「思考力・論証力」が求められます。

頻出分野 傾向の特徴
微分・積分 放物線接線、面積計算、増減表。必出であり「標準的」で落としやすい部分
確率 基本の反復・期待値系が中心。時に確率漸化式など応用問題も出題 。
数列 漸化式・和・数列の性質。図形との組み合わせもあり 。
図形・方程式 放物線・円や直線、領域と面積問題。微積と融合した問題も多い 。
整数・ベクトル 整数問題は出題頻度中程度。ベクトルは過去に登場ありだがやや希少(β) 。

※微積、確率、数列はほぼ毎年高頻度。整数・図形・ベクトルも出題あり
※確率漸化式は難問レベルだが過去には頻出。2022年度以降減少が見られるが注意が必要

各分野の対策のポイントをまとめると以下のようになります。

  1. 頻出3分野(微積・確率・数列)を徹底演習
    過去10年分の共通&オリジナル問題で確実に得点できる力をつける

  2. 記述・論証力の強化
    小問の意図や誘導を読み取り、論理的に書く練習が必要。部分点狙いで複数の解法を考える訓練が効果的

  3. 計算精度とスピード
    理系と同等の処理力が必須。ミスを減らすために反復演習と復習が重要

  4. 応用問題への対応
    特に確率漸化式や図形融合問題は応用力が求められる。『良問プラチカ』など高度演習教材で土台づくり

  5. 過去問演習
    特徴のある出題構成を把握し、時間配分・記述形式に慣れるため、10年分以上の過去問演習を推奨します。

 

数学(理系)の出題傾向と頻出分野

名古屋大学の理系数学は、大問4題・150分・全面記述式で、幅広い分野に対する 基礎理解・考察力・論証力・計算力 が求められる構成です。

大問4題構成(150分)で全問記述式です。じっくり時間を使える反面、全問完答は難しく、得意分野を確実に得点し、各大問で部分点を狙っていく戦略が重要となります。

名古屋大公式の出題意図では、「基本の理解」「考察力」「論証力」を特に評価する構成であると明記されており、単なる計算力以上の思考力が問われます。

主要な出題分野と具体例を以下の通りです。

分野 傾向と特徴
微分・積分 放物線の接線、回転体の体積、抽象関数の論証問題など。例年出題されている。
確率・漸化式 漸化式を含む確率問題。以前頻出でしたが、2022年以降はやや減少。融合問題も出題 。
数列・漸化式 漸化式、数列と他分野(確率・積分など)との融合が頻出。論証力を善しとする出題あり 。
複素数平面 因数定理や極形式を絡めた問題。考察力を要求する典型的題材 。
整数・場合分け 約数・倍数など整数論。やや難易度高めの論証問題として出題がある 。
ベクトル・空間図形 接線や空間・平面ベクトルが時折出題。幅広い準備が必要 。

※融合問題が頻出:微積・数列・確率・整数・複素数など、複数分野の知識を組み合わせ、自ら探索・考察する力が試されます。

対策のポイントをまとめると以下のようになります。

  • 基礎固め:教科書→チャート式(青・問題精講レベル)→基本例題を反復し、基礎構文と解法を体得

  • 融合問題練習:過去問の複数分野融合問題を中心に訓練し、考察・論証への対応力を養う

  • 過去問演習:電数図書館や河合塾の過去問を活用し、大問4全体の構成・時間配分・記述形式に慣れる

  • 記述添削:自分の答案を添削してもらい、論理構成・説明力を向上させる

  • 弱点補強:整数、複素数、ベクトルなど、出現頻度や難易度の高い分野は問題集+過去問で対策

 

国語の出題傾向と頻出分野

現代文・古文・漢文の3題構成(105分)となっており、理系学部は現代文のみ(45分)と試験時間が短いです。

全問記述式で、選択式はほぼなし(現代文で一部あり)、記述・要約中心に出題されます。

以下でそれぞれの科目ごとにまとめています。

現代文

記述量多め(約300字程度)の説明・要約問題主体で、「抜き出し」「空欄補充」「記号選択」も混在して出題されることが多いです。

漢字読み書きが10問程度されます。単純な知識だけで得点できる貴重な機会なので、ここでの満点狙いは必須となります。

論説文中心・テーマは哲学・社会・文化など抽象的で、読解と論理構成力が求められます。

古文

和歌を含む古典作品が毎年出題されています。和歌の解釈や修辞(掛詞・縁語)を問う問題が多く出題されます。

語句読み・文法・現代語訳・内容説明が多く、字数制限のある記述が頻出です。

漢文

漢字読み・句形・書き下し・現代語訳で構成されています。最後に150字程度の要約・趣旨説明が出題されるのが定番です。

文量が多く、記述力+要約力が重要とされます。同レベルの大学群と比較しても難易度は高いと言えるでしょう。

分野のまとめ 問題構成 & 特徴
現代文 記述説明中心。漢字10問+空欄補充+抜き出し+記号選択。論説文が主となる。
古文 和歌・文法・語句・修辞。現代語訳+内容説明あり。
漢文 読解〜150字要約。句形・書き下し型読解&記述重視。

理科の出題傾向と頻出分野

名古屋大学の理科は、2科目選択制・記述重視・考察重視で、幅広い分野から多様な形式の問題が出題されます。以下に科目ごとに出題傾向と頻出分野をまとめました。

試験時間は2科目合わせて150分となります。

 化学

大問構成は、2科目合わせて合計3~5題程度で、1科目あたり75分前後となります。記述・論述・計算がバランス良く出題されます。

  • 頻出分野

    • 有機化学:構造決定問題が毎年登場、論理的説明が問われる。

    • 理論化学:熱化学・平衡・電気化学など、計算問題が中心

    • 無機化学高分子:特に無機化学は定番で、大問1・2に配置されやすい

難易度としては、標準~やや難と言えるでしょう。基礎を完璧にした上で論述・計算力を養う必要があります。

生物

主なテーマとして遺伝代謝生態学が中心に出題されます。近年は分子生物や遺伝情報(例:古代DNA・GFP遺伝子)など最新トピックが頻出となっています。

問題傾向としては、データ分析・グラフ読み取り型の実験考察+記述・論述問題が多く、単なる暗記以上の「思考力・論理力」が求められます

物理

力学電磁気は毎年出題の軸となっています。また熱力学波動のどちらかが交互に出題される傾向にあります。原子分野は比較的頻度がそこまで高くないのでしっかりと得点をしたい分野となります。

全体的な特徴として、1大問に8~10個の小問構成となることがあり、計算量も多く、部分点獲得を狙う精緻な解答が重要となります

理科科目の全体的なまとめ

  1. 記述重視・考察重視の出題構成
    化学・生物ともに記述・論述問題の比率が高く、計算式だけでなく過程や理由を明確に記述する力が求められます

  2. 計算量・問題量の多さ
    物理・化学ともに小問分割が細かく、スピードと精度の両立が不可欠です。1問1問、時間配分を意識して演習をしましょう 。

  3. 融合・最新トピックへの対応力
    生物では最新研究テーマ、化学・物理でも複合知識を要する問題など、「時事性」や他分野にまたがる問題への対応も必要です

  4. 過去問演習×記述練習が必須
    名古屋大学公式HPでも過去問・解答例が公開されています。過去10年分以上の演習答案添削は必ず行うようにしましょう

 

レベル別参考書ルート|基礎→標準→合格レベル

ここでは名古屋大学合格に必要なレベル別の参考書ルートを、科目ごとに整理した表で紹介します。

英語の参考書ルート

レベル 参考書名 参考書の特徴
基礎 システム英単語Basic/通常版 共通テスト〜旧帝大レベルまでの語彙を段階的に学べる。文脈例文付き。
Next Stage 英文法・語法 文法・語法・イディオムを網羅。基礎文法知識の確認に最適。
英文解釈入門 基本はここだ! 文構造の読み取りトレーニング。構文把握の基礎を固める。
英語長文レベル別問題集 3・4(旺文社) 高校基本〜共通テストレベルの読解練習用。短めの文量で精読力を養う。
標準 英文解釈の技術70 名大頻出の複雑な構文の精読力養成に最適。構造分析の訓練書。
ポレポレ英文読解プロセス50 和訳対策用。論理構造に着目した読み方を訓練。名大の和訳問題と相性◎。
やっておきたい英語長文500・700 名大レベルに近い語数・設問形式で実戦的練習ができる。時間管理力も身につく。
自由英作文のトレーニング 意見英作文や要約型の英作文に必要な表現・構成力を鍛える。
合格レベル 英文解釈の技術100 複雑構文に特化。名大の長文・和訳問題への実戦対応力を養成。
名古屋大学 過去問10年分(赤本・青本) 出題傾向に完全対応。和訳・要約・空所補充などの記述対策ができる。
トフルゼミナール 名大英語実戦演習 名大特化型問題集。英作文や図表要約問題も収録。高得点を狙う人向け。

語彙・文法は「共通テスト+記述」で問われるため、基礎〜標準段階で十分に固める必要があります。
和訳/要約問題対策には「ポレポレ」や「英文解釈の技術70・100」が特に有効です。複雑な英文も読み解けるようになる必要があります。
自由英作文・図表要約系問題の練習には『自由英作文のトレーニング』『大学別実戦シリーズ』のような実際に問題をたくさん解いて、また添削を受けることが重要です。
過去問演習(10年分以上)は絶対にやっておきましょう。出題パターンに慣れて、時間配分と記述量の感覚を養うことができます。

数学(文系)の参考書ルート

レベル 参考書名 参考書の特徴
基礎 チャート式基礎編(黄チャート) 教科書レベルの内容を網羅。典型問題で基本の型を習得。
入試問題の核心(文系数学 基礎編) 共通テストレベルの良問で計算・誘導の基本を練習。
マセマ スバラシクよくわかるシリーズ 解説が丁寧で独学向け。苦手分野の理解に適している。
標準 チャート式標準編(青チャート) 入試頻出問題を網羅。基礎から応用まで段階的に学べる。
文系数学の良問プラチカ 名大頻出の融合問題(数列×確率など)に対応。実戦力を養成。
入試精選88題(文系) 誘導型・論証型の良問多数。記述式答案の訓練に最適。
合格レベル 名古屋大学 文系数学(赤本) 過去問10年分。設問傾向・記述方式・時間配分の確認に必須。
名大入試プレ(河合塾・駿台模試など) 模試の過去問で実戦力を強化。採点基準にも慣れる。
数学III未履修者のための論理力養成プリント 文系特有の論証力を鍛える。誘導理解・答案構成に有効。

名大文系数学は「理系共通問題+論証型設問」が特徴です。単なる解法暗記でなく、論理展開・部分点狙いの答案作成が求められます。
融合問題(確率×数列、微積×図形など)に慣れるには、『プラチカ』や『88題』のような汎用問題集が効果的です。
最後に過去問の繰り返し演習(10年分以上)で時間感覚と答案の書き方を定着させましょう。

数学(理系)の参考書ルート

レベル 参考書名 参考書の特徴
基礎 チャート式基礎編(黄チャート) 教科書の典型例題を網羅。1対1対応の基本となるパターンを反復練習。
基礎問題精講(ⅠAⅡB) 基本から標準問題への橋渡し。丁寧な解説で独学にも最適。
マセマ スバラシクよくわかるシリーズ 難単元(複素数・整数・微積など)の導入解説に特化。超基礎から学べる。
標準 1対1対応の演習(ⅠAⅡB・Ⅲ) 名大頻出の融合・誘導問題への基礎力を養成。例題→演習の流れが秀逸。
入試問題の核心 標準編(理系数学) 記述練習にも適した厳選問題集。分野別の対策に最適。
標準問題精講(ⅠAⅡBⅢ) 応用力と答案構成力を養成。計算力+誘導力を底上げ。
合格レベル 名古屋大学 理系数学(赤本) 記述・融合問題に完全対応。時間配分や出題傾向に慣れる必須教材。
理系数学入試の核心 難関大編 記述力と論理的答案作成力を鍛える。名大の出題傾向に近い良問多数。
名大入試プレ(河合塾・駿台模試など) 実戦演習として本番形式の総仕上げに。記述力・制限時間対策に◎。

基礎段階では解法パターンの定着と苦手単元の補強を目的に、チャート or 精講を繰り返しましょう。
標準段階では1対1や核心シリーズを使い、名大頻出分野(微積、数列、確率、複素数)に対応できるようになりましょう。ここで力不足を感じたら、基礎段階に戻って学習し直すことをお勧めします。合格レベルでは、実戦形式(赤本・名大模試)で「答案構成・計算スピード・論理力」を鍛えていきましょう。

国語の参考書ルート

国語の参考書ルートでは、理系は古文漢文の出題がありませんので現代文の範囲のみで構いません。

レベル 参考書名 参考書の特徴
基礎 漢字マスター1800+ 名大頻出の漢字対策に最適。読み書き両方を鍛える。
読解を深める現代文単語 抽象語・評論用語の理解と文脈把握を強化。現代文語彙の基盤に。
マーク式基礎問題集 現代文・古文・漢文 共通テストレベルで読解と基本知識を確認できる。
古文上達 基礎編・漢文ヤマのヤマ 文法と語彙、句形を網羅。短期集中にも効果的。
標準 現代文読解力養成講座 段落構造や論理展開を意識した記述式読解の基礎固めに最適。
古文読解 読んで見て覚える重要文法 活用や識別・敬語を視覚的に整理。暗記+読解を並行できる。
漢文道場 記述編 「書き下し・現代語訳・要約」形式に対応。論理記述訓練に◎。
得点奪取 古文・漢文 記述式答案の書き方を学べる。実戦力と添削式の記述力養成に効果。
合格レベル 名古屋大学の国語(赤本) 出題形式・記述設問・解答の質感を完全再現。本番対策に必須。
Z会実戦模試/駿台・河合記述模試 多様な記述パターンに触れ、表現力と時間配分を養成。
要約問題トレーニング 名大の現代文で求められる「論旨要約力」を重点強化。

現代文対策は「語彙+論理構造+要約力」を段階的に習得していきましょう。抽象評論が多い名大では語句理解が必須となります。漢字は確実に全問正解できるようになるように何度も練習しましょう。
古文・漢文(文系)は「知識+記述」で得点できることができるようになります。文法と語彙の基礎を固めたうえで、記述練習を中心に演習していきましょう。添削を受けることも大切です。
全体として記述力養成が最重要です。解答例を読み比べて「どう書くか」を身につける訓練が必要となります。

理科の参考書ルート

物理

レベル 参考書名 参考書の特徴
基礎 物理のエッセンス(力学・電磁気) 高校物理の基本概念を端的に解説。理解重視で独学にも対応。
リードα 物理基礎+物理 教科書レベルの知識を網羅。定着確認に有効。
標準 良問の風 名大の小問形式に近く、標準~やや応用の実戦問題が豊富。
名問の森(力学・電磁気) 名大物理で頻出の分野に対応。記述力・論理展開の練習に最適。
合格レベル 名古屋大学の物理(赤本) 本番形式の記述・思考・計算型問題を徹底演習。
物理重要問題集(Z会) 難関大向け問題が揃っており、記述対応の力を磨ける。

 

化学

レベル 参考書名 参考書の特徴
基礎 宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ 理論・無機・有機の基礎理解に最適。図解多めで初学者にもやさしい。
リードα 化学基礎+化学 教科書レベルの確認に。演習量も多く、定着に効果あり。
標準 化学重要問題集(数研出版) 記述対策・実験考察・計算問題がバランスよく収録。
化学標準問題精講 記述・応用力を育てる。名大の論述問題に対応可能。
合格レベル 名古屋大学の化学(赤本) 過去問で出題傾向をつかみ、記述式答案力を養成。
化学の新演習 最難関大志望者向けの応用問題集。論述・考察力強化。

 

生物

レベル 参考書名 参考書の特徴
基礎 大森徹の生物基礎・生物が面白いほどわかる本 苦手意識を克服しやすいビジュアル解説。初学者向け。
リードLightノート 生物基礎+生物 インプット+演習の導入書。知識確認と整理に有効。
標準 生物基礎問題精講・生物標準問題精講 記述や思考問題に対応。分野別に復習しやすい構成。
生物重要問題集(数研出版) 実験考察・論述対応。頻出テーマの理解に適している。
合格レベル 名古屋大学の生物(赤本) 記述・考察・データ読解の名大独特の出題に対応。
生物の完全制覇(Z会) グラフ解析・実験論述の徹底演習。データ読み取り訓練に最適。

名大の理科は記述+論述が中心です。答えだけでなく「考え方・理由・手順」が説明でき書けるようになるかどうかが得点を左右します。
融合問題対策もしっかりと行いましょう。物理は「力学+電磁気」化学は「理論+有機」などの組み合わせ対策が重要となります。
赤本+重要問題集系(Z会・数研など)で記述練習を強化し、過去問演習では時間配分も意識しましょう。融合問題などでうまく解答ができないようであれば基礎、標準レベルに戻って学習を深め直しましょう。

自分のレベルに合った参考書ルートで名古屋大学合格を目指そう

名古屋大学合格のためには受験勉強を本格的に開始する前に、受験勉強の計画を綿密に練る必要があります。参考書ルートの作成は、「名古屋大学合格」という目標を実現するためにすべきことを明確にしてくれます。

これから受験勉強を始めようというあなたは、学習内容が明確にせず闇雲に勉強を進めて行かないようにしましょう。今回ご紹介した参考書ルートを参考に、まずは学習計画を立ててから、受験勉強を始めてください。

すでに受験勉強を始めている受験生も、今あなたが取り組んでいる参考書が自分のレベルに適しているのかそして、闇雲な勉強になっていないかの確認をするために、ぜひ今回ご紹介した参考書ルートを参考にしてみてください。

愛大研ハイスクールでは受験生の参考書に関する無料相談も行っています

愛大研

今回ご紹介した参考書ルートを使えば、どのレベルの受験生がどんな参考書を利用すれば良いのかというがわかったと思います。

しかし、「実際の参考書の選定」や「学習の管理」については受験生1人での徹底は難しいのが現状です。

愛大研ハイスクールの自習コンサルティング授業では、受験生1人1人に寄り添った学習計画を作成し、それの徹底管理を行っています

また、完全1対1の個別指導では、受験生1人1人にあったオーダーメイドの授業計画によって受験生の日々の学習をサポートしています。

そんな愛大研ハイスクールでは、無料相談や個別指導を体験できる無料体験授業を実施しています。

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