こんにちは、愛大研編集部の武智です。
今回は、愛媛県の県立高校入試を受ける方に向けて、理科の傾向と対策をお伝えしていきます。
もしかするとあなたは、
「今年、受験があるけど何から勉強すればいいか分からない」
「理科の問題は難しいのかな」
などといった不安をかかえているかもしれません。
そこでこの記事では、そういった方に向けて愛媛県立入試の理科についての傾向と対策をご紹介していきます。
私が実際に過去10年分の問題を解き、多くの生徒を指導した経験を元に得た知識をお伝え出来たらと思いますので、あなたの勉強に役立つポイントがあればぜひ参考にしてくださいね。
また、他の入試科目についても以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
数学→愛媛県立高校入試(数学)の傾向と対策【受験のプロが解説】
英語→愛媛県県立入試(英語)の傾向と対策【受験のプロが解説】
国語→愛媛県県立入試(国語)の傾向と対策【受験のプロが解説】
作文→愛媛県県立入試(作文)の傾向と対策【受験のプロが解説】
社会→愛媛県県立入試(社会)の傾向と対策【受験のプロが解説】
愛媛県立入試について知る
理科の対策をお伝えする前に、
「そもそも入試って何をやるの?」
という方もいるかもしれませんね。
そこで、まずは愛媛県立入試の概要について大まかにお伝えします。
愛媛県立入試の仕組み
愛媛県の高校を受験するためには、愛媛県立入試を受けなければなりません。
合否は、内申点、面接、学力検査などの評価によって決まります。
愛媛県の入試は合否の決定方法が他県に比べて特殊なので、そのポイントを押さえておくことが重要です。その方法は以下の通りです。
- 受験者の内申点上位90%の中から募集人数の70%を学力順に選抜
- 残りの受験者から総合的な成績優秀者を選抜
まず、受験する高校の志望者の中から、内申点の成績が高い上位90%の人の中から募集人数の約70%を、学力試験の結果が高い順に選抜します。
最後に、学力検査や内申点、面接の得点などを総合的に評価して募集人数の残りを選抜します。
さらに詳しい解説が欲しいという方は、以下の記事も参考にしてみてください。
愛媛県県立(公立)高校入試を突破するために!プロが語る対策と仕組み
学力試験の配点を知る
学力試験は、国語、英語、社会、数学、理科の5教科を受験し、各教科50点満点の合計250点満点で採点されます。
国語は50点満点の内10点分は作文の点数になり、英語はリスニングも含まれます。
また、試験時間は教科によって異なります。
英語はリスニングを含めて60分、国語の作文は25分、国語の作文以外の問題は45分、それ以外は50分ずつです。
愛媛県立入試における数学の傾向と対策
ここまで、県立入試の仕組みをお伝えしてきましたが、概要は掴めましたか?
ここからは、学力試験の理科について、問題の傾向と対策についてお話していきます。
愛媛県立入試の理科の傾向
理科の問題は中学生活3年間で習った範囲がまんべんなく出題されます。
化学変化、電気のはたらき、力学、火山や地質、天気に植物など、各範囲の内容をしっかり押さえておいてください。
全体的な難易度は標準か少し難しいくらいでしょうか。単元によっても異なりますが、基礎レベルから応用レベルまで出題されるので他の教科よりもしっかり勉強しておくようにしましょう。
愛媛県立入試の理科の対策
各単元からまんべんなく出題されるといっても、理科ばかりに勉強時間をとるわけにもいきませんよね。
そこで、例年出題されている範囲を見極め、重要なところから優先順位をつけて勉強していくことをオススメします。
次項で出題されやすい範囲を以下のように分けてご紹介します。
- ほぼ毎年出題される範囲
- 2年に1回は出題される範囲
- あまり出ない範囲
ほぼ毎年出題される範囲
ほぼ毎年出題される範囲は「身の回りの物質」「化学変化」「電気」「動物」「天体」「大地の変化」あたりでしょうか。
化学の範囲は基礎から順に理解していく必要があります。化学式や物質の仕組みについて知らないと化学反応について解くことはできません。ですから、1年生の内容から順に復習していきます。
他の分野に比べて計算問題が多いので、化学反応を覚えるだけでなく、計算練習もしておくことを忘れないでくださいね。
物理分野はどれもよく出題されますが、特に多いのが「電気」です。大問で出題されなくても小問で出題されるので、対策は必須です。
電流~電力量まで、何を問われてもすぐに算出できるような計算力を身に付けるのが最優先です。さらに、公式を覚えるだけでは歯が立ちません。値を求めた上で、それがどういった仕組みになっているのかまで理解しておきましょう。
生物分野は「植物」も「動物」もよく出題されますが、どちらにせよ暗記がメインになります。化学や物理のように計算がほとんど必要ないため、覚えるのが得意な人はここから対策していくことをオススメします。
地学分野は「天体」「大地の変化」が頻出です。他の範囲に比べ、仕組みを考えて解く問題が多いように感じます。「大地の変化」だと地層の問題や「天体」だと月の見え方や動き方について考えて解く問題などです。
ですから、これらの対策をするときは単語をしっかりと覚えたうえで、天体の動きや大地が変化する仕組みなどを確認しておきましょう。
2年に1回は出題される範囲
「運動とエネルギー」「光・音」「化学変化とイオン」「生殖」「気象」の出題率は前項の単元ほどではないです。しかし、入試の出題範囲は3年間の内容全てなので、これらもバンバン出てきます。対策の優先度は前項の範囲のほうが高いですが、それが終わったらこちらの範囲もしっかりと復習するようにしてくださいね。
どの単元も他の単元と分離しているものがほとんどですが、「化学変化とイオン」は中学1~2年生の内容がある程度理解できていないと解けません。基礎を大切にしましょう。
あまり出題されない範囲
それほど出題されない分野も存在します。それは「科学技術と人間」の範囲です。
これは中学3年生の最後に学ぶ分野ですが、過去10年で1~2回軽く出題された程度です。
この範囲を勉強するのは後回しにして構いませんし、常識的なことが分かっていれば勉強する必要はほとんどありません。
また、「食物連鎖」もほとんど出ていないので、対策は最後に少しやるくらいで構わないでしょう。
愛媛県立入試の理科の戦略と計画
では、受験に向けてどのように戦略と勉強計画を立てていけば良いのでしょうか。最後にその方法とコツをお伝えしておきます。
各分野ごとの勉強戦略
まず、化学分野は中2の範囲までは完璧にしておきましょう。3年生で習うイオンは絶対に出るというわけではありませんが頻出です。また、原子や化学変化について理解できていないとイオンについても解けないので、まずは原子~化学反応熱までをしっかりと復習してください。
物理分野は得意か不得意かが分かれやすいです。力学も電気も法則や公式だけでなく計算力も求められるため、演習を何度もこなしてスラスラ計算できるようにしましょう。解説を見て理解できるのと、自分が計算して解けるのは違いますので、実際に計算もして問題に慣れていってくださいね。
光や音は作図やグラフの描き方も練習しておいてください。
生物分野は暗記量が多いですが、逆に言えば暗記さえすれば点数を稼げます。計算問題もほとんどありません。ただし、生物の体の構造とその役割を理解しておきましょう。
例えば「動物」の小腸について、”柔毛”という単語を覚えるだけでなく、”そのような突起状になっているのは、表面積を大きくして栄養を吸収しやすくするため”という仕組みまで復習しておくということです。
地学分野は単語を覚えた上で過去問を解き、考える力を身に付けましょう。
天体の動きを知り、時間が経つにつれてどう動くかを考えて問題を解いたり、地震のメカニズムを覚えたうえで波の到達時間を予想する、などがその例として挙げられます。
勉強計画
対策の仕方が分かったら、最後に具体的な勉強の計画を立てます。
入試前に「思ったように勉強が進まなかった」と焦ることの無いように、計画的に勉強に臨みましょう。
数学は1年生からの積み上げが大切ですが、理科は習う範囲が浅く広いため単元を絞って勉強することが可能です。
まずは自分が勉強しなければいけない範囲を見極め、優先順位をつけます。その後に入試までの時間を逆算し、1日にするべき勉強量を求め、ひたすらこなしてください。
効率のいい勉強で、理科を得意科目に!
いかがでしたか?ここまで、理科の傾向や対策、勉強計画の立て方についてお伝えしました。
今回ご紹介した内容で少しでも役に立つ部分があれば、ぜひ参考にしてみてください。
また、勉強の対策について、一人で確かな勉強計画を立てるのは難しいかもしれません。
「本当にこの計画で大丈夫かな?」
「この勉強方法でちゃんと対策できているのだろうか」
などとお困りの場合は、お気軽に愛大研にお問い合わせください。
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