こんにちは。愛大研公式ブログ編集部の今井です。
今回は、愛媛県県立入試(英語)の傾向と対策、そして本番で高得点を取れるための勉強法を、
愛媛県立入試を実際に受験した塾講師の立場と経験から解説していきたいと思います!
愛媛県立入試の概要については以下の記事に詳しくまとめてありますので、ぜひそちらもご覧ください。
関連記事→愛媛県県立(公立)高校入試を突破するために!プロが語る対策と仕組み
また、他の入試科目についても以下の記事でまとめてあります。
愛媛県立高校入試(数学)の傾向と対策【受験のプロが解説】
愛媛県県立入試(国語)の傾向と対策【受験のプロが解説】
愛媛県県立入試(社会)の傾向と対策【受験のプロが解説】
愛媛県立高校入試(理科)の傾向と対策【受験のプロが解説】
入試問題の傾向
まず最初に、実際の入試問題について、過去3年間の入試問題を基に、大問ごとに問題傾向を解説していきます。
大問(一)~(三) 聞き取りの問題
(一)~(三)は、聞き取りの問題が例年出題されています。
(一)は、音声と質問文を聞いて、対応した絵を選ぶ問題。
(ニ)は、会話文が音読され、その後に続く適切な応答文を選ぶ問題。
そして(三)は、長めの音声と質問を聞いて、質問文に対して適切な選択肢を選ぶ問題です。
聞き取りの問題の全ての英文は、2回ずつ音読されます。
大問(四)英作文
(四)は、英作文の問題となっています。前半は、単語を並び替えて適切な英作文を作る問題(整序英作文)、後半は、条件に合った英作文を自分で作る問題(自由英作文)、という構成です。
自由英作文の問題については、2019年度には、
- 「中学校時代の思い出を、英語の授業で発表するとしたら、あなたは、何について話したいですか」
- 「また、なぜそのことについて話したいと思ったのですか」
- 「今後、充実した学校生活を送るために、あなたは、どのようなことを心掛けたいですか」
という3つの質問に、それぞれ6語以上の1文で答える、という問題が出題されています。
大問 (五)(六) 長文読解
(五)、(六)は長文読解です。(五)は、会話文形式になっています。適切な英文もしくは英単語を挿入する問題や、内容にあった選択肢を選ぶ問題、日本語で内容を説明する問題といった、単純な読解力を問われるものはもちろん、日本語を英文に直すという文法的な知識が必要となるものも出題されています。
県立入試の出題形式に慣れるのも大切なことの1つですね。
問題ごとの対策
次は、問題の種類に応じて、
- 聞き取りの問題
- 英作文
- 長文読解
の3つに分けて、それぞれの対策について解説していきます。
聞き取りの問題
聞き取りの問題は、漠然と聞くのではなく、何を質問されるのか、ある程度目星をつけて音声を聞くことで、正答率を上げることができます。例えば(一)では、4つの、選択肢である絵が、(ニ)(三)では応答文や答えの文が最初から見ることができますね。
これらの情報を、問題の説明をしている時や、問題の間の空いた時間に確認し、どのような英文や質問が音読されるかという予想を持ったうえで聞くことで、正確に解ける可能性が高まります。音声は2回読まれるうえに、流れる英文のレベルは難しいものではないので、落ち着いて回答しましょう。
ここで注意すべきなのは、音声が流れている間は、流れる音声に全神経を注ぐということです!
大事な部分はメモを取りながら、要点を聞き流さないようにしましょう。過去問で実際に聞き取りの問題を解くことで、どのような要領で解けばいいかがわかってくるので、過去問の演習は、問題傾向に慣れ、どのように問題を解くかということを掴むためにもとても大切です。
英作文
ここでは、英作文の問題の種類に応じて、
- 整序英作文
- 和文英作文
- 自由英作文
の3つに分けて解説していきます。
整序英作文
主に(四)で出題される整序英作文では、まずは前後の英文を読んで文脈を理解し、単語を並び替えてどのようなニュアンスの英作文を作ればよいかという予測を立てます。そして、どの単語が主語に、そしてどの単語が動詞になるのか、という文法的なアプローチで解いていきましょう。
加えて、英単語の選択肢を見て、「単語間の結びつき」を意識することで、正答率が高まります。例えば「can」や「will」という助動詞が挙げられている場合、疑問文でない限りそれらは動詞の原型の前につきます。主語がheなどの三人称単数なのに、動詞の選択肢が「look」など、動詞の原型しかない場合、「he can look」という結びつきができる可能性が高いことが分かりますね。
また、英単語の中に、「for」という単語があった場合、「look」と結びついて「look for」(~を探す)というイディオムができる、という風なアプローチもできます。もちろん、そのforは「look for」のために使うとは限らないため、間違いを防ぐためには、どのようなニュアンスの英文を作る必要があるのかという、最初の段階での予測立てをしっかりとする必要がありますよ。
和文英作文
主に(五)で出題される和文英作文では、整序英作文の時と同様、まずは主語と動詞を明らかにすることが大切です。
実際に2017年度に出題された問題を例にとって考えます。
この年は、「彼女が書いた本は多くの国で読まれています。」という和文英作文が出題されました。この文の主語(「~は、~が」に当たる部分)は、「彼女の書いた本」、そして動詞は「読まれています」の部分だと分かります。主語が「本」なので、受動態の文を作らなければならないこと、「彼女の書いた本」の部分は、関係代名詞を使わなければならない(省略可)ことを念頭において、英作文を作っていきましょう。
まずは主語を書かなければなりません。「彼女の書いた本」は、関係代名詞を用いて「the books (which) she wrote」となります。(ここでの「彼女」は本文中では有名な作家を指しているので、主語を複数形にしています)
次は受動態の動詞を置くのですが、主語が複数形なので、「読まれている」は「are read」となります。あとは、「多くの国で」の部分を「in many countries」と作ることができれば、「 The books (which) she wrote are read in many countries. 」という英文が完成します。
疑問文を作るときも同様に、まずは主語と動詞を明確にすることを意識しましょう!
県立入試では、基本的な文法知識を駆使すれば必ず解けるような問題となっています。
自由英作文
主に(四)で出題される自由英作文は、まずは、どのような英作文を作りたいかを日本語で考えることが必要です。
ここで大切なのは、難しい表現を無理に使おうとしないことです!単語数の下限など、問題の指示にきちんと従ったうえで、質問に正確に答えることができていたら、それで十分です。2019年度に出題された問題の一部 「今後、充実した学校生活を送るために、あなたは、どのようなことを心掛けたいですか」 (6語以上)を例にとって考えてみましょう。
ここでは、「~したい」という表現や、「~を試みる」という表現が使えそうです。 「私は、たくさんの新しい事に挑戦してみたいです。」という文を作ってみることにします。
主語は当然「I」、動詞である「挑戦したい」は、「want to try」で表現できそうですね。そして、「たくさんの新しい事」は「many new things」で表すことができます。これらを踏まえると、「I want to try many new things.」という英文が完成します。このように、基本的な単語や文法を理解した上で、自分で英作文を作る練習を積むことで、簡単な英作文は作ることができます。
長文読解
長文読解で扱われる長文は、本文、質問共に難しいものは出題されません!一つ一つの英文を丁寧に日本語訳し、内容を理解することができれば、どのような形式の質問が来てもあまり迷うことなく回答できるようになっています。少し難しいような単語は、訳注をつけてくれていますので、教科書レベルの単語の理解と文法を完璧に理解できていれば、長文読解は得点源にできるでしょう。
長文読解を解く上でのコツは、ただ漠然と日本語訳するのではなく、自分なりに内容を整理しながら読み進めることです。少し読み進めたら、それまでの文でどのようなことが述べられているのか確認します。また、質問も並行して読み、回答の根拠となりそうな部分には、長文中に直接印をつけるなどの工夫をすることで、正確に解答ができます。
高得点を取るための勉強法
傾向と対策を確認した後は、高得点を取るための勉強法について解説していきます。まず、1年生から3年生を通して意識してほしいのは、新しい単元を習う毎に新しく出てくる単語をしっかりと覚えることです。
単語が分からないと、長文読解でかなり苦戦することになりますし、3年生になってから単語を遡って覚えるのも大変な労力がかかります。また、聞き取りの問題に備えて、発音も正確に覚えるようにしましょうね。
また、3年生の11~12月くらいから、過去問演習に取り組みましょう。過去問演習を通して、問題傾向が掴め、自分の苦手なところが明らかになります。
それを前提とした上で、ぜひ皆さんにお勧めしたい、有効な勉強方法を紹介します!
その勉強法とは、新しい単元を習う度に自分で英作文を作る練習をすることです。この方法が有効な理由を以下の4つに分けて説明します。
- 英作文の問題に対応できる
- 長文読解力が上がる
- 単語を効率よく覚えられる
- 本物の英語力が身に付く
まず第1に、英作文を作る問題に対応できることです。入試本番では、必ず英作文問題が出題されます。その時に、日々の英作文の演習で身につけた文法力は、点数に直結します!
次に、読解力が上がるという利点もあります。自分で英作文を作れるのであれば、当然同じ文章が長文に出てきた時は、正確に訳すことができます。主語や動詞を意識した英作文演習を重ねることで、訳せる英文も増えていきますよ。
また、単語を効率よく覚えられるというメリットもあります。学習が進むにつれ、最初の方に習った単語は忘れてしまいがちになりますよね。そのようなときに、積極的に広い範囲の単語を使って英作文を作ることで、単語の定着が図れます。
最後に、本物の英語力が身に付く、という最大の長所もあります。ただ単語を覚えて、機械的に問題を解くという学習法は、面白味に欠け、自発的に英語を使っている訳でもないため、英語の点数、そして英語力には繋がりません。しかし、自分で英作文を作ることで、「自分で英語を使えている」という実感もわきます。また、習った範囲が広がるほど、表現の幅も広がります。そのような知識や表現の蓄積が、英語の得点だけではなく、高校以降にも役立つ「英語力」に繋がるのです!
効率の良い勉強で、英語を得点源にしよう
いかがでしたか?
英語の得点アップのためには、自分自身で英語を使いこなす姿勢で勉強することが大切です。本記事で紹介した傾向や対策、勉強法が、英語の点数アップと、志望校合格に役立つ事を祈っています。
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