こんにちは。愛大研公式ブログ編集部の巻田です。
この記事を見てくれているあなたは
「愛媛県立高校入試では何が出題されるの?」
「高得点を取るには、どんな対策をしたらいいの?」
と思っているかもしれません。
今回は、愛媛県立高校入試(社会)の傾向と対策、そして本番で高得点を取れるための勉強法を、愛媛県立入試を実際に受験した塾講師の立場と経験から解説していきたいと思います!
愛媛県立入試の概要については以下の記事に詳しくまとめてありますので、ぜひそちらもご覧ください。
関連記事→【愛媛県立高校入試の仕組みやボーダーラインは?】対策方法も解説
また、他の入試科目についても以下の記事でまとめてあります。
是非、今回の記事とともにご覧ください。
数学→愛媛県立高校入試(数学)の傾向と対策【受験のプロが解説】
理科→愛媛県立高校入試(理科)の傾向と対策【受験のプロが解説】
英語→愛媛県県立入試(英語)の傾向と対策【受験のプロが解説】
作文→愛媛県県立入試(作文)の傾向と対策【受験のプロが解説】
国語→愛媛県立高校入試(国語)の傾向と対策【受験のプロが解説】
愛媛県立高校入試問題の傾向(社会)
まず最初に、実際の入試問題について、過去3年間の入試問題をもとに、大問ごとに問題傾向を解説していきます。
大問(一)(ニ) 歴史分野
まずは歴史分野の問題傾向を見ていきます。
(一)では近世以前の範囲が、
(ニ)では近現代の範囲が出題されています。そして、必ず年表を使った問題が登場しています。
設問を見ていくと、正しい記述を選んだり、一定期間に起こった出来事を並べ替えたりする記号問題、人名や組織名などを答える問題、そして指定された語句を用いて説明する記述式問題など、幅広い知識が要求される問題がバランスよく出題されています。
大問(三)(四) 公民分野
次は公民分野についてです。
(三)では日本国憲法や国民の権利、地方公共団体や日本の政治の仕組みといった、政治分野が主に出題されています。
そして(四)では産業、景気や為替の変動といった、経済分野が主に出題されています。
歴史分野と同様、記号問題や言葉を答える問題、指定された言葉で記述する問題といった、幅広い形式で問題が作られています。公民分野全体に言える特徴としては、グラフや表を読み取る問題が複数登場していることです。
用語を覚えるだけでなく、正確に図表を理解する能力が求められています。
大問(五)(六) 地理分野
次は地理分野の傾向について見ていきます。
(五)では地形の特徴、海流と気候、農業や工業といった、日本地理が主に出題されています。
(六)では世界地図、雨温図、輸出入、国際問題といった世界地理が主に出題されています。
他の分野と同様に、記述問題も含めた様々な形式で出題されていますが、地理分野の特徴としては、雨温図や地図、表やグラフを交えた問題が特に多いことです。
用いられている図表の意味や地図の特徴を正確に読み取れるかどうかが、得点に影響してきます。
分野ごとの対策
次は、分野ごとに、
- 歴史分野 … 大問(一)(二)
- 公民分野 … 大問(三)(四)
- 地理分野 … 大問(五)(六)
の3つに分けて対策を解説していきます。
歴史分野
歴史分野では、必ず年表を交えた問題が登場します。そのため、 高得点をとるためにまず重要なのは、歴史の流れをきちんと理解することです。
理想は年表を覚えることですが、まずは、漠然と大切そうな用語をひたすら暗記するのではなく、まずは時代区分などをしっかりと抑えましょう。
「西暦〇〇〇年から〇〇〇年までが〇〇時代である」というような、重要な年号は必ず暗記するようにしましょうね。その基礎知識を抑えた上で、時代ごとにそれぞれの政治体制、文化、争いなどを整理、暗記することで、記号問題などを混乱することなく答えることができます。
記述問題は、指定された言葉を足掛かりにすれば、さほど難しい問題ではありません。時代毎の基礎的な知識を抑えた後は、教科書や資料集を精読したり、過去問を研究したりして、よく出題される記述問題から答えられるようにしましょう。
公民分野
公民分野で大切なのは、政治・経済分野から幅広く出題されるため、知識に穴がないようにすることです。
範囲が広いということは、問われる知識は多くが基礎的なものであるということです。
そのため、対策として有効なのは、広く浅く基本的な問題を多く解き、そこから演習を積んで総合的な知識を深めていくことだと言えます。
ここで重要なのは、用語や単語を覚えるよりも、仕組みを覚えるという姿勢で学習をすることです。
例えば、日本の選挙の仕組みとその長所、短所、国や地方公共団体の政治の仕組み、といった具合です。 もしも公民分野に苦手意識を持っているのであれば、体系的に仕組みを説明できるような勉強をすることで、それが得点アップにつながる対策となるでしょう。
また、統計表・グラフが用いられる問題も多いです。日頃から教科書や資料集に載っている資料・グラフには関心を持って見ておきましょう。
地理分野
地理分野の対策において特に重要なのは、表やグラフ、地図を正確に読み取る力を身に付けることです。そのため、普段からそれを意識した学習を行う必要があります。
用語をただ覚えるのではなく、教科書やテストに登場した図表は何を表していて、どのような特徴が読み取れるのかということを考える癖を身に付けるようにしましょう。その演習は、歴史、公民分野だけでなく、他の教科にも生きてきます。
「〇〇地方は気候が冷涼だからこのような雨温図になる」という風に、図表と知識を結びつける学習を行うことが効率がよく効果的です。
早め早めに対策してきましょう。
高得点を取るための勉強法
次は、高得点を取るための勉強法として、
- 歴史分野
- 公民分野
- 地理分野
- 過去問演習
これらの観点から解説していきます。
歴史分野
歴史分野で大切なのは、まずは歴史の大枠を捉えることです。
とはいっても、最初は新しく習う範囲を覚えることで精一杯だと思うので、
まず最初は、定期テストでいい点を取ることを目標にしましょう。
歴史の勉強のコツは、用語を暗記することではなく、時代毎の政治や文化の特徴、出来事の流れを説明できるようにすることです。
教科書で強調されている所を中心に、まずは歴史の流れを概観するところから始めましょう。 その後、時代の区切りがついた所で、多くの演習問題を解く、という方法が歴史の勉強ではおすすめです。
学習が進んできたら、時代毎に政治の特色などを比較することで、テストに備えられる実践的な知識にも繋がります。 歴史の流れや重要な部分などを自分なりにまとめたノートを作りながら歴史の学習を行うのも効果的です。受験期になって、それを見返しながら問題を解くことで、知識の定着が図れます。
公民分野
次は公民分野の勉強法です。
先述した通り、公民分野では、政治や経済の仕組みを体系的に理解し、説明できる能力が求められるため、それを身につける勉強法を選ぶ必要があります。
ただひたすらに問題集を解くだけの学習では、用語などの知識だけが身に付き、本番で点数に繋がるような力は付きません。
そのため、公民の効果的な勉強法は、重要な用語を抑えながら、それを中心に仕組みを自分の言葉で説明する練習を積むことです。
例えば、「円安」「円高」という用語とその意味だけ覚えて満足するのではなく、円安や円高になると国内外の経済にどのような影響を及ぼすのか、というところまでに言及できるようにしましょう。
教科書の図表を参考にしながら勉強するのが効果的です。その後は、ひたすら問題集や過去問を解いて、理解を深めていきましょう。
地理分野
次は、地理分野の勉強法です。
地理を勉強するにあたって心がけてほしいことは、必ず表やグラフ、地図を交えながら学習をすすめることです。
「○○帯の気候は冷涼なため、○○の栽培が盛んである」という情報や、「○○工業地帯では○○の生産量が多い」という情報を、暗記によってではなく、教科書や問題にのせられているグラフ、地図、表などのデータと合わせて取り入れましょう。
入試本番でも、データを正確に読み取ることが要求されます。そのため、それらの問題にきちんと対応できるようにデータに慣れておきましょう。
地理だけでなく他の分野にも言えることですが、知識をインプットした後は、問題集や過去問を通してアウトプットを行いましょう。自分の理解が及んでいなかった箇所が分かり、より効率的に学習を進められます。
過去問演習
次は、過去問演習について解説します。
入試本番で実際にどのような問題がでるか把握し、形式に慣れるためには、過去問演習が欠かせません。 3年生の秋を目安に、過去問演習を始めましょう。
解く際は、時間をしっかりと計りながら行うようにしてください。 基本的には、間違えた範囲の復習を重ねて、苦手を潰していくことで得点アップを目指しましょう。
過去問は少なくとも5年分は解くようにしてください。同じ問題が出たときに答えられるように間違えた問題の確認をしっかり行いましょう。
効率の良い勉強で、社会を得点源にしよう
いかがでしたか?
社会で高得点を取るためには、まずは本番の出題形式を理解した上で、実践的な知識を身に付ける意識で演習を積む必要があります。
しかし、「本番の傾向と勉強法が分かっても、自分で計画的に勉強を進められる自信がない…」という人もいると思います。
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最後になりましたが、本記事で紹介した対策や勉強法が、社会の得点アップと、志望校合格につながることを祈っています。
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