こんにちは、愛大研編集部の武智です。
今回は、愛媛大学附属高校の特徴についてご紹介します。
県立高校の特徴や入試概要などはインターネットを調べると容易に見つけられますが、愛媛大学附属高校についての情報はそれほど多くないと感じています。私自身、附属高校を卒業していますが、入学前の情報収集に時間がかかりましたし、受験勉強の仕方や対策が分からず不安でした。
そこで本記事では、愛媛大学附属高校の受験を考えている人や、高校選びを迷っている方に向けて、附属高校はどのような学校なのかを解説していきます。
愛媛大学附属高校の特徴
愛媛大学附属高校と他の県立高校との大きな違いや特徴は以下の通りです。
- 愛媛大学と連携した「高大連携授業」
- 農業の授業
- 課題研究に力を入れている
- 愛媛大学受験のサポートが手厚い
これらについて一つ一つ解説していきます。
愛媛大学と連携した「高大連携授業」
他の学校との一番の違いは愛媛大学と連携した「高大連携授業」があることです。週に4時間程、大学の教授の授業を受けることができます。愛媛大学で行っている授業を体験することができますし、普段の授業だけでは学べない様々なジャンルの知識を得ることができます。
農業の授業
1年生は全員農業の授業があります。田植えや稲刈り、野菜や果樹の栽培から販売までを体験することができます。
これは、附属高校は愛媛大学農学部樽味キャンパスに隣接し、周辺には田畑が広がっていることと、元々農業高校だったために農業に精通した先生方が多くいらっしゃることが要因だと思われます。
また、農学系に興味がある生徒は2年生以降も農業の授業を受講することができます。普通科には無い、総合学科ならではの魅力ですね。
課題研究に力を入れている
附属高校は課題研究に非常に力を入れています。課題研究は他の高校でも実施しますが、附属高校以上に熱心に取り組んでいる学校は少ないのではないでしょうか。
附属高校の課題研究の特徴として以下の2点が挙げられます。
- 愛媛大学の教授にマンツーマンで指導してもらえる
- 課題研究に取り組むスパンが長い
まず、なんといっても愛媛大学の教授にマンツーマンで指導してもらえるのが他校との大きな違いです。
さらに場合よっては大学内の施設も使わせてもらうこともできます。他の学校ではありえません。
ですから、なんとなく研究して終わり、ということにはなりません。附属高校の大きな魅力の1つと言えるでしょう。
次に、研究にかける時間が長いのも特徴と言えます。他校では2年次に研究を終わらせることが多いようですが、附属高校は違います。高校3年間を通して、生徒一人一人が満足のいく課題研究ができるようなカリキュラムが組まれているのです。まとめると以下の通りです。
- 準備期間(1~2年次)
- テーマ決め(2年次後半)
- 研究開始(3年次前半)
- 研究発表(3年次後半)
1~2年次は準備期間にあたります。前述の高大連携授業を通してありとあらゆる分野の課題や現状に触れながら、知識関心を増やします。2年次の2~3学期はテーマを決め、担当教授を決定します。
3年次の1学期から本格的に研究に取り掛かり、夏休みの終わりから9月くらいまでに成果をまとめます。さらに、愛媛大学にて成果報告会を一般公開で実施します。その中で特に優秀な研究は2月に愛媛大学で行われる最終発表会でその成果を報告します。
愛媛大学受験のサポートが手厚い
やはり進学先に愛媛大学を志望する生徒が多いです。また、附属高校というだけあって、愛媛大学とのつながりも多いです。そのため、愛媛大学の情報が入ってきやすく、受験対策もしやすいです。
これはあくまで大学の友人や総合型選抜合格を狙う他校の現役高校生から得た情報を元にした私の主観ですが、特に総合型選抜や学校推薦型選抜の対策やサポートはとても手厚いです。
例えば社会共創学部の総合型選抜Ⅰではグループディスカッションが課されますが、その対策を十分にしてくれる学校は多くありません。してくれないというより、愛媛大学進学希望者が少なかったり合格実績が少なかったりして情報が不足しているために対策したくてもできないという面もあるようです。
関連記事→愛媛大学社会共創学部総合型選抜Ⅰ合格のための【対策と勉強法】
その点、附属高校では合格実績も十分ですし、先生方の愛媛大学との関わりが強く最新の入試情報をいち早く教えてもらえます。
実際に愛媛大学への進学率を見ると、
2023年の合格者は51名(一般入試合格9名)、進学率43%
2022年の合格者は44名、進学率38%
2021年の合格者は43名、進学率39%
2020年の合格者は49名、進学率43%
2019年の合格者は52名(一般入試合格6名)、進学率44%
2018年の合格者は40名、進学率33%
2017年の合格者は52名、進学率43%
となっています。附属高校から愛媛大学への進学率の詳細は高校のHPからも閲覧できます。
愛媛大学附属高校のHPはこちら→愛媛大学附属高校HP 進学サポート
愛媛大学附属高校進学に向いている人
ここまで、愛媛大学附属高校の特徴や強みについてご紹介してきましたが、その反面、気を付けたい点もありますので解説しておきます。
愛媛大学附属高校の強みと弱み
農業を体験できたり、高大連携授業を受けられる反面、数学や英語など入試に必要な教科を勉強する時間が少ないという点があります。
1年次には、高大連携授業や農業の授業が週に4時間程あります。また、2年次後半~3年次は受験勉強が本格化しますが、これは課題研究が始まるタイミングと同じです。つまり、前項で挙げた附属高校独自の授業を受けられる代わりに、他の主要5教科に割ける時間が少なくなっているのです。文系に進むのであればそれほど問題ありませんが、理系は比較的大変かもしれません(あくまで私の主観です)。
ここからは私の体験談です。
私は理系科目を選択しており、3年次には数学Ⅲと物理を受講していたのですが、それぞれ週に4時間しか授業がありませんでした。普通科だと週に6時間程度は確保されています。1年にして60時間以上の差があります。履修内容は同じまま、授業スピードが南校や東校の1.5倍。自主的な予習や復習をサボるとすぐに置いていかれました。
3年次に授業内で各教科の復習ができる文系と違い、新たな科目を受けなければならない理系は少し辛いと思います。
以上のことを踏まえ、附属高校の特徴をまとめます。
良い点
- 農業を始めとした幅広い分野について学べる
- 課題研究にめいっぱい取り組める
- 愛媛大学の教授と接点ができやすい
- 愛媛大学の入試対策がしやすい
気を付けるべき点
- 主要5教科の授業時間が少ない
- 理系は授業スピードが速い
愛媛大学附属高校進学進学に向いている人
- 自主的に勉強できる人
- 様々な分野の知識をつけ、関心を広げたい人
- 愛媛大学進学を目指している人
以上に当てはまる人は附属高校への進学が向いています。
ぜひ進路決定の参考にしてみてください。
愛媛大学附属高校の入試対策
自分の進みたい進路は見えてきたでしょうか?ある程度目標が決まったら、次は受験対策に移りましょう。
愛媛大学附属高校の入試対策
附属高校は県立入試ではなく附属高校独自の入試問題を解く必要があります。また、推薦入試の募集人数が多いため、推薦入試を狙う人も少なくないでしょう。附属高校の入試問題や面接で問われる質問はクセが強いと言われることが多いです。早いうちから対策しておくようにしましょう。
一般入試の具体的な対策については過去の記事がありますので、そちらもぜひご覧ください。
関連記事→愛媛大学附属高校合格に必要な内申点や試験の点数は?【仕組みと対策を解説】
進路選択や受験勉強の不安を解消しよう
附属高校は過去問が一般公開されていないため、受験対策がしづらいという方もいるかもしれません。もしかすると、進路選択の段階で自分の行きたい高校が分からないという方もいるかもしれません。入学しても自主的に勉強していけるか不安な人もいるでしょう。
そうしたお悩みをお持ちであれば、ぜひ一度愛大研の体験授業にお越しください。
附属高校の受験対策はもちろん、コンサルティングを通した進路相談や自主勉強を習慣化するためのサポートなども行っています。附属高校出身の講師も多いので、より的確なアドバイスができます!
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