こんにちは!愛大研公式ブログ編集部の茶山です。
今回は、愛媛県立高校入試を突破するための仕組みや、内申点・当日点のボーダーラインをできるだけわかりやすくまとめました。
愛媛県県立高校入試で志望校への合格を狙うあなたに向けて、
入試の仕組みから結果分析を行い、合格に向けた受験戦略と受験計画をまとめました。
もしかすると、あなたは「愛大研なんていうレベルも低そうな小さい塾の情報なんて信用出来ないよ」と思っていらっしゃるかもしれません。
しかし、私は実際に現場で受験指導を何年もしていますし、愛大研以外でも多くの受験生を指導してきました。
その経験から得た知識をお伝えしますので、あなたの受験に役立つポイントが必ずあるはずです!
県立高校入試の仕組みを知る
まずあなたは愛媛県県立高校入試について、きちんと仕組みを理解できていますでしょうか?
実際に現場で受験指導をする時によく感じるのですが、
入試の仕組みを理解していない方がものすごく多い!!
※生徒も保護者も理解できていないことが多いです。
対策するにしても、まず仕組みと状況を理解することが不可欠です。
まだきちんと理解できていないというあなたは、この記事を読んで必ず理解しておきましょう!
この記事では一般入学試験についてまとめています。
入試科目・配点
まずは入試科目と配点、合否の判定について見ていきましょう。
※愛媛県教育委員会による令和5年度県立学校入学者選抜試験等関連情報をまとめています。
愛媛県の全日制高校の入学者選抜は、
1回の入試で二段階に分けて(第1選抜、第2選抜)合格者を選びます。
【第1選抜】
受験者の中で調査書点(内申点)の上位90%が選抜対象(重要)
ここで合格者の70%が決まります。
ちなみに調査書点(内申点)は通知表の5段階評価がそのまま点数となり、全部で9科目あるため、
5段階×9科目=45点×3年分で
135点満点となります。
受験者の調査書点(内申点)上位90%のうちから、
【受験当日のテスト5科目(英語、数学、国語(作文含む)、理科、社会)×50点)の成績順】に合格者が決まります。
【第2選抜】
第1選抜で合格しなかった受験者と、調査書点が上位90%に残れなかった受験者(第1選抜で対象外だった受験者)が対象。
ここで合格者の残りの30%が決まります。
当日のテストの点(A)+調査書点(B)+調査書の内申点以外の記録[生活態度の欄など](C)の合計点で合否が分かれます。
(C)の調査書の内申点以外の記録[生活態度の欄など]は各高校の学校長に委ねられるので詳細な点数算出方法は明らかにされていません。
また、A、B、Cのそれぞれの配点割合は高校によって異なるのでこちらの令和4年度愛媛県県立高等学校一般入学者の満点の比率を見て、あなたの志望校の配点割合をチェックしてみましょう。
理数科や総合学科では配点に傾斜がかかったり、実際には若干配点が異なる場合もありますが、
基本的には上記で説明したことさえ理解できていれば問題ありません!
さて、ここでネックになってくるのは調査書点(内申点)という存在です。
愛媛県立高校入試においては、
”調査書点が受験者の上位90%に入らない=合格者の7割を決める第1選抜の対象外”となるのです。。。
つまり、
第1選抜で対象外=合格可能性の7割が消えてしまう!
と言っても過言ではありません。
実際に、私の指導する愛大研の生徒の受験で起こった例をご紹介します。(詳細な点数とは異なりますが比率は同じにしてあります)
Aくん
調査書点 95点
当日のテスト点 160点
合計点255点
Bくん
調査書点 100点
当日のテスト点 150点
合計点 250点
二人は同じ年に同じ高校を受験しました。
合計点だけ見るとAくんの方が高いですが、
合格したのはBくんだけでした。
なぜこんなことが起こってしまったかというと推測にはなりますが、
Aくんは第1選抜で対象外となってしまい、第2選抜に回され、そこでも合格ラインに届かなかったと考えられます。
それに対しBくんは第1選抜で対象となり、第2選抜に回ることなく合格となったと考えられます。
つまり、実例からも分かる通り愛媛県県立高校入試では、
調査書点(内申点)が超重要なのです。
内申点については以下の記事や動画でも詳しくまとめていますので、そちらもご覧ください。
関連記事→愛媛の中学生は内申点(調査書点)が超重要な理由【簡単に解説】
↓関連動画↓
入試結果(倍率)
次に過去の受験倍率を見てみましょう。
以下の表は令和4年度年度入試倍率(変更後)となっています。
愛媛県教育委員会事務局指導部高校教育課(令和6年度県立学校入学者選抜等関連情報)より
もっとも志願倍率が高かったのは松山工業(機会)1.4倍。ついで松山北本校(普通)1.16倍です。一方で定員割れしている高校も多く見受けられます。
なかでも、松山市中心部に近い高校に人気が偏っている傾向があります。
反対に郊外や市外の高校では定員割れを起こしているところも多く、
中心部に比べ倍率が低い傾向にあります。
倍率に関しては毎年若干の変動はあるものの、だいたい毎年同じくらいに落ち着きます。
(愛媛県立高校入試では願書を出したのち、倍率が出た後に1度だけ受験校を変更することができます。)
基本的には上の表を参考にしていただいて大丈夫です。
また、県立高校一般入試では1校しか受験することができません(推薦入試、私立高校を除く)。
定員割れした場合
愛媛県立高校の倍率は全体として、年々減少傾向にあります。
結論から言うと、
定員割れした場合にも不合格となることはあります。
一般には全員合格となる場合がほとんどですが、
定員割れした場合でも各高校ごとに「基準点」という最低ラインの得点が定められており、
これを超えていない場合不合格となる場合があるようです。
定員割れしているからといって、気を抜かないようにしましょう!
内申点・当日点のボーダーライン
内申点などの戦略
県立高校の受験では先ほど解説したように、調査書点(内申点など)が超重要です。
繰り返しになりますが内申点について理解できていない場合は、以下の記事を必ず読んでおいて下さい。
関連記事→愛媛の中学生は内申点(調査書点)が超重要な理由【簡単に解説】
愛大研ブログでは愛媛県内の代表的な県立高校の、
目標とすべき内申点や点数(ボーダーライン)をまとめています。あなたの志望校があれば見てみましょう。
例:松山東高校編
最低限目標としたい内申点は、3年間で118(平均約4.37)点です。通知表に4と5が半々くらい並ぶイメージです。
ちなみに合格者の平均は120点ほどです。
(中略)
目標とすべき本番の点数は、210点を目標にしましょう。つまり、各教科42点ずつとることが一つの目安となります。
この目標点はあくまで”第1選抜での合格”を前提としています。
第2選抜では本番の点数の比率が高まるため、”第2選抜での合格を目指す場合”は225点ほどを目標とすべきです。
引用:松山東高校に合格するには!偏差値・倍率・必要な内申点をプロが解説
各高校の具体的な内申点などのボーダーは以下からチェック!!
関連記事→松山東高校編
関連記事→松山南高校編
関連記事→松山北高校編
関連記事→松山中央高校編
関連記事→松山商業高校編
関連記事→松山工業高校編
関連記事→愛大附属高校編
一応述べておきますが、
内申点が第1選抜対象外となってしまうような場合でも、合格することは可能です。
単純に当日のテストで圧倒的な得点を奪取するという戦略です。
リスクは伴いますが、逆転合格も可能です!
高校受験当日のテストの戦略
愛媛県立高校入試では毎年のテストの傾向が決まっています。
特殊なところとしては国語に作文があるということくらいで、あとは他の都道府県の入試と比較してもあまり変わりません。
入試問題の難易度も”並”といったところです。
また、このテストの目標点数も高校によってある程度の基準点があります。
こちらも愛大研ブログを読んだり、受験に精通している人から情報を得るようにしましょう。
数学の対策
ここからは各科目の具体的な対策についてまとめていきます。
今回はなかでも対策が重要となってくる数学、国語、英語についてまとめました。
まず、数学は大問1の計算問題が必ず6問出題されるので、これは必ず全問ミスせず解くようにしましょう。
また各大問の問1などは特別な知識や技能がなくても解けるような問題が多いです。
今挙げた計算問題などを落とさず正解できるだけで、20点以上奪取することが可能です(50点満点なのでかなり大きい配点です)。
図形の証明や規則性の問題などは、知識や問題を見抜く力が必要となることが多いためひとまず後回しにしましょう。
県立入試数学の対策についてもっと詳しく知りたいあなたは、以下の記事を読んでください。
関連記事→愛媛県立入試(数学)の傾向と対策
あとは何度も過去問を解きます。
出題にパターンがあるので、まだ解けない問題は焦らず少しずつ対策していきましょう。
国語の対策
すぐにできる対策として、作文の対策があります。
作文の試験時間は25分と少し短めなので、時間内に自分の考えをまとめる力も必要となります。
よくあるダメな作文の例として、自分の意見のみを書いてしまう作文があります。
「作文」でありますが、これはあくまで「出題者が出した”問題”である」という意識を持って書くことが重要です。
例として、2018年度試験の問題で、
「あなたは、これから中学校に入学する子どもたちに、学校内外での自然体験活動や社会体験活動のうち、どのような体験活動をすすめたいか。次の資料を参考にしながら、その体験活動をすすめる理由を含めて、後の注意に従って述べなさい。」
という問題が出題されています。
資料には「体験活動が子どもたちにもたらす効果(周りの人と協力して物事に取り組むようになる)など」が掲載されており、後の注意には、「この資料を見て気づいたことを交えて書くこと、あなたが体験したことや見聞したことを交えて書いても良い」などがあります。
ここで重要なのは、以下の3つです。
- しっかりと資料を参考にしている
- すすめる理由が含まれている
- 体験したことなどが交えて書いている
自分が思ったことをただ書いたのでは高得点は狙えません。
出題されている内容を読み取り正しく回答する必要があります。
また、自分以外の第三者に毎回採点してもらうようにしましょう!
作文以外では、評論、小説、古典分野に分かれて毎年出題されています。
この対策としてもやはり有効なのは過去問を解くということです。
何年も何度も過去問を解き、愛媛県県立高校入試のクセをつかんでいきましょう。
英語の対策
英語の一番の壁は長文読解ですよね。
愛媛県県立高校入試の問題では、長文問題の中にまんべんなく英文法や英作文の問題が出題されており、独立した文法問題は2017年度以降出題されていません。
英語長文は単語の知識や文法も確かに必要ですが、まずやらなければならないことは、
長文を読みまくることです。
中学校では普段の学校の授業や課題などで、入試レベルの文量の長文を見る機会が少ないと思います。
そのため、そもそも長文を見ることに慣れていない受験生は、長文を見ただけで「うわっ。。。」と思ってしまうのです。
まずは、過去問を解くのもいいですが、まずは短い文量から少しずつ増やしていき、スムーズに長文が読めるようになるまで練習あるのみです。
不思議といつからか、スラスラ長文が読めるようになるのです。
入試レベルの長文とは言っても、書いてある内容は日常生活の会話のような内容だったり、当たり前の常識的なことばかりだったりするので、ある程度内容が読み取れるようになれるところを目標としましょう。
また英作文についてですが、これも国語の作文同様、第三者に採点してもらうようにしましょう。
県立入試英語の対策についてもっと詳しく知りたいあなたは、以下の記事を読んでみましょう。
関連記事→愛媛県立入試(英語)の傾向と対策
愛媛県立高校受験の合格対策まとめ
先ほど調査書点(内申点の面)からの戦略でも書いたように、
愛媛県立高校入試では調査書点と相談してから志望校を選択していくことになる場合がほとんどです。
また、当日のテストでも戦略が必要となります。
例えば、目標得点が200点だった場合、5科目全てで40点ずつ取る必要はないのです。
得意な科目で45点奪取し、苦手科目では35点を目安にという戦略もアリなのです。
目標点に対し、自分が一番達成しやすい得点配分を考えるのも大切な戦略であるといえるでしょう。
少し長めの記事となってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
あなたに役立つ情報があったでしょうか?
愛媛県立高校入試を突破するには受験業界でも伝説・名物となっているような難問を解いていても仕方ありません。
基礎をしっかり固め、過去問や標準的な問題集を用いて基礎に基づいた確かな応用力を育てることです。
奇想天外な発想や教科書に載っていないような裏技的公式などにとらわれることなく、着実に実力アップをして下さい。
また、使用すべき参考書などについては、今回省略しました。
さらに、この記事に書いた戦略以外にもまだまだ具体的な戦略があります。
そして、何よりここに書いた戦略・計画があなたに合っているとは限りません。
学校や塾の授業の活かし方も人によって違ってきます。
大手予備校や塾の授業も上手く活かさなければ、貴重な時間の無駄となってしまいます。
この記事を読んでやることが明確になっていればいいのですが、
そうでないのであれば、愛大研はいつでもご相談に乗らせていただきます。
過去問分析と多くの受験生を指導した経験だけではなく、
あなたの今の状況・想いを総合して、あなたのためのプランを提示します。
少しでも、私たち”愛大研”のことをもっと知ってみたいと思ってくれたあなたは、下記よりお問い合わせ下さい。
県立高校入試対策なら愛大研
本記事で少しでも愛大研に興味を持ってくださった方は、
お気軽に無料体験授業にお申し込みください。
もちろん、受験についての相談だけでも大歓迎です。
愛大研紹介記事→【中学生必見】愛媛(松山)の少人数・個別指導塾なら愛大研!
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