こんにちは。愛大研公式ブログ編集部の岩佐です。
今回は、愛媛大学理学部理学科の合格を目指すあなたに向けて、入試結果分析をもとに、そこから合格に向けた受験戦略と受験計画についてお話させていただきます。
この記事を読んでいるあなたは「愛大研って聞いたことないし、本当にこれで合格できるの?」と思っているかもしれません 。しかし、ご安心ください。私は実際に理系として愛媛大学を合格した経験と、プロ塾講師としての指導から得た知識からあなたの合格に直結する情報をお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。
この記事では、
- 愛媛大学理学部理学科入試状況
- 受験戦略
- 受験計画
の3ステップで解説していきます。
愛大合格への基礎については以下の記事でまとめていますので、そちらもぜひご覧ください。
愛媛大学に合格したいなら!【受験のプロが勉強方法と対策を語る】
愛媛大学理学部理学科の入試状況

まず初めに、理学部理学科の入試について確認していきましょう。
ここでは、前期試験について、以下の2つに分けて解説します。
- 入試科目・配点
- 入試結果
それぞれについて見ていきましょう。
1.入試科目・配点
まず入試科目配点について確認してみましょう。→令和2年度入学者選抜に関する要項
・数学受験の場合
国語 | 数学 | 英語 | 理科 | 社会 | 調査書 | 合計 | |
センター試験 | 100 | 150 | 200 | 200 | 50 | 700 | |
2次試験 | 300 | 100 | 400 | ||||
合計 | 100 | 450 | 200 | 200 | 50 | 1100 |
・理科受験の場合
国語 | 数学 | 英語 | 理科 | 社会 | 調査書 | 合計 | |
センター試験 | 100 | 200 | 200 | 150 | 50 | 700 | |
2次試験 | 300 | 100 | 400 | ||||
合計 | 100 | 200 | 200 | 450 | 50 | 1100 |
上が数学受験をする場合の配点で、下が理科受験の配点です。愛媛大学理学部理学科の受験における最大の特徴は、2次試験が選択した1科目のみで、理系科目重視の配点であることです。(数学受験では数学、理科受験では物理、化学、生物、地学の中から1つ選択)
センター試験と2次試験の配点を見てみると、センター試験の理系科目の配点が350点、2次試験が300点となっています。
センター試験と2次試験の合計得点の1100点中、650点が理系科目です。
この配点から分かるように、かなり理系重視の入試になっていることが分かります。
2.入試結果
過去の入試結果を確認してみましょう。→入学者選抜結果情報
前期試験の合格者情報を見てみましょう。
2018 | 配点 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
数学 | 1100 | 876.95 | 682.10 | 758.48 |
物理 | 1100 | 879.45 | 757.40 | 792.80 |
化学 | 1100 | 827.20 | 678.80 | 733.44 |
生物 | 1100 | 824.10 | 721.90 | 753.55 |
地学 | 1100 | 開示しない | 開示しない | 開示しない |
2017 | 配点 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
数学 | 1000 | 772.20 | 623.40 | 680.7 |
物理 | 1000 | 758.10 | 569.05 | 643.54 |
化学 | 1000 | 736.80 | 600.45 | 649.16 |
生物 | 1000 | 770.55 | 618.65 | 661.47 |
地学 | 1000 | 開示しない | 開示しない | 開示しない |
2016 | 配点 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
数学 | 1000 | 769.15 | 636.50 | 674.10 |
物理 | 1000 | 775.65 | 657.10 | 699.70 |
化学 | 1000 | 776.25 | 671.20 | 715.61 |
生物 | 1000 | 740.70 | 681.95 | 701.91 |
地学 | 1000 | 開示しない | 開示しない | 開示しない |
このように合格者配点を見ていくと、2018年では大体730点から800点、2017、2016年では大体640点から720点(総合得点の64~72%)あたりをとると、合格圏内であることが分かりますね。
また、実際に目標点を設定する際には合格者最低点が重要となります。以下の記事で詳しくまとめていますのでご覧ください。
関連記事→愛媛大学の合格最低点から考える【愛大のレベルと目標点】
愛媛大学理学部理学科合格の受験戦略

それでは次に、受験戦略についてお話ししていきます。
先ほど申し上げたように、理系科目重視の入試が行われており、いかに数学・理科において高得点を取るかが合格できるかどうかを分けるポイントになってくるでしょう。
次の表のようにセンター試験と2次試験の配点を比較してみましょう。
数学受験の場合
国語 | 数学 | 英語 | 理科 | 社会 | 調査書 | 合計 | |
センター試験 | 100 | 150 | 200 | 200 | 50 | 700 | |
2次試験 | 300 | 100 | 400 | ||||
合計 | 100 | 450 | 200 | 200 | 50 | 1100 |
理科受験の場合
国語 | 数学 | 英語 | 理科 | 社会 | 調査書 | 合計 | |
センター試験 | 100 | 200 | 200 | 150 | 50 | 700 | |
2次試験 | 300 | 100 | 400 | ||||
合計 | 100 | 200 | 200 | 450 | 50 | 1100 |
文系科目の全体を占める割合が30%ほどで全体を占める割合がかなり小さいことが分かります。
つまり、愛媛大学理学部理学科合格を目標に勉強をするのであれば、文系科目よりも理系科目に多くの時間や労力を費やすべきだと思います。 文系科目は平均点程度、理系科目は8~9割近くを目指しましょう。
それでは、理系科目と文系科目のそれぞれについて詳しく解説していきましょう。
理系科目について
愛媛大学理学部理学科の入試では、理系科目が占める配点を見て分かる通り、理系科目できちんと点を取りきることが出来る人が合格を決めると言っても過言ではないでしょう。
したがって、理系科目に重点を置いた学習を行っていく必要があります。
しかし、やり方も重要で、一生懸命に勉強すればいいというわけでもありません。理系科目を勉強していく上で意識しなければいけない重要なことがあります。
それは、アウトプットが足りているかということです。
これまで見てきた生徒によく見られるのが、「めっちゃ頑張ってるのに、点数が伸びない!」といった生徒が多数いることです。
そういった生徒の話を聞いてみると、知識のインプットは足りている、問題の演習をするときは出来るけどいざ試験になると分からない、解けないといったケースが多かったりします。
これは何が起きているのでしょうか?
それは自分の身に着けた知識・解法のアウトプット不足が原因です。アウトプットが足りていないと、「判別式は覚えたけど、何を求めるときに使えばいいのか分からない、この文章はどういう意味か分からない」といったことが起こります。
これを解決する方法は簡単で、解法の目印・キーワードを意識して、自力で問題をたくさん解きましょう。これで、どの状況で、勉強した知識を使えばいいか分からない…ということもなくなると考えられます。
詳しい二次試験の数学対策は以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事→愛媛大学二次試験(数学)の傾向と対策【例題解説もあり】
文系科目について
試験の配点からもわかると思いますが、文系科目は労力に対し、得られる得点が多くないので、効率の良い学習が重要になってきます。
出題範囲から、配点が高い分野や得点しやすい分野を優先的に勉強することで点数を伸ばしていきましょう。目標の得点は6割~7割くらいを目安に取れれば十分です。
愛媛大学理学部理学科合格のための受験計画

それでは次に受験計画についてお話していきます。
それぞれの理系科目についてどのように勉強していけばよいか、個別にポイントを確認していきましょう。
数学
数学については、基本をできるだけ早い時期にしっかり固めることを意識しましょう。
それは、計算や解答スピードを上げることや、応用力をしっかり身に着けることに直結するためです。それでは以下の3シーズンに分けて詳しく解説していきましょう。
- 春にすること
- 夏にすること
- 秋にすること
1.春にすること
まずはチャートなどの問題集を軸に基礎固めを行いましょう。難しい応用問題であっても基本的な内容の知識を組み合わせることで解くことが出来ます。この時、応用問題が解けないからといって焦ってはいけません。
簡単な問題で知識や解法を理解して覚え、状況に応じて知識や解法を引き出せるようにするための土台作りを行いましょう。そうすれば自然と応用問題も徐々に解けるようになっていくはずです。
ここで丁寧にインプット・アウトプットを行うことで、後半の勉強スピードが上がり、効率がよくなります。重要な土台作りですので、全力で取り組むことが大事です。
2.夏にすること
夏は春に取り組んだ勉強で見えてきた、苦手な単元をなくすことが目標になります。また、計算が遅い・苦手だと感じる場合、計算演習を行うことも重要です。
数学受験を考えている場合は数学Ⅲが必要になってくるので、学校の進度に関わらず、基本的な範囲の学習は終わらせておきましょう。
2.秋にすること
秋は、数学受験の場合は2次試験対応の問題集を使って複合的な問題に対する応用力を身につけましょう。身に着けた知識がどのように使われているのか、なぜそこでその解法なのかをしっかりと理解することが大事です。
また、秋以降はセンター演習を行っていくことになります。。
夏の時点で、理解度を図るためにセンター試験の過去問を1,2年分解いてみて、秋以降で点が低い単元から過去10年分ほど解くことがおすすめですね。
過去問を解いて6割取れてない場合は、基礎が不十分です。苦手な単元の振り返りに力を入れましょう。
物理
物理については演習を通して何が起こっているのか考えられるようにしましょう。
それは、基本の公式や解法を押さえたうえで、どんな問題がきても、しっかりと解答できる力を身に着けるためです。それでは、以下の3シーズンに分けて詳しく解説していきましょう。
- 春にすること
- 夏にすること
- 秋にすること
1.春にすること
基本的な現象の意味や公式の使い方を基本的な問題集で勉強していきましょう。
特に春は力学の分野を徹底的に学習することが重要です。力学は試験問題の中でも配点が大きく、物理の他分野のベースでもあります。
本質的な部分を明確にし、なぜその公式を使うのかを徹底的に理解できるように学習を進めましょう。
2.夏にすること
力学の次は、波動・熱力学・電磁気の各分野を完成させていきましょう。
ここも基本項目の理解ということで、基本的な問題集を学習するのがよいです。力学については、さらに実践的な問題集を解いて力をつけましょう。
理科受験で物理を使う場合は特に力を入れてください。
3.秋にすること
夏に力学で使用した問題集ですべての単元を徹底的に演習しましょう。
この時期の演習をしっかりと行うことによって、センター試験の得点が飛躍的に上がります。1冊でいいのでセンター試験前までに問題集を必ず仕上げることを徹底してください。
また、秋以降はセンターの過去問10年分や各予備校が出している模試の過去問を演習し、苦手な単元のあぶり出しとその復習を行いましょう。
秋の時点で、センター得点率は7割以上を目指しましょう。
化学
化学については、バランスの良い勉強を意識しましょう。
それは、理論分野の考える部分と無機・有機の記憶する部分がまんべんなく要求されるためです。それでは以下の3シーズンに分けて詳しく解説していきましょう。
- 春にすること
- 夏にすること
- 秋にすること
1.春にすること
理論化学の内容を完璧にしていきます。
使う問題集は参考書と問題集をセットで学習しましょう。問題をただ解くだけではなく、知識をきちんと身に着け、本質的に解法を理解することを心掛けると良いです。
理論化学は、計算問題や他分野の無機化学、有機化学を解くうえで確実に必要となる知識ですので、取りこぼしの無いように学習しましょう。
2.夏にすること
無機化学と有機化学を完成させます。
無機化学も有機化学も、暗記の割合がかなり大きいため時間がかかります。規則性に着目して効率的に学習しましょう。
また使う問題集や参考書をどれくらいこなすのか、計画を立てて、暗記や演習を地道にこなすことに力をいれると良いです。
3.秋にすること
センター試験の過去問に取り組みましょう。
化学全体を通して演習し、得点できていない単元があれば、参考書と問題集で復習すると良いです.。センター得点率は秋の時点で7割以上が理想です。
理科受験で化学を使う場合は、2次試験対策の応用的な演習も並行して行います。
生物
生物については、基礎事項を漏れなく覚えることを意識しましょう。
それは、各単元でまんべんなく問題が出ることに加えて暗記の割合が非常に高いためです。 それでは、以下の3シーズンに分けて詳しく解説していきましょう 。
- 春にすること
- 夏にすること
- 秋にすること
1.春にすること
センター試験において、各単元における配点は均等になっているので、自分の学習しやすい範囲から基本的な知識を取り入れていきましょう 。
暗記の比重が非常に大きい教科ですので、知識のインプットとアウトプットをバランスよく行って、基本的な知識をしっかり網羅できるようになると良いです。
2.夏にすること
問題集を1冊マスターしましょう。
ここで重要なのは、複数の問題集を同時に何冊もやってはいけないことです。少しずつ様々な問題集を解くよりも、1冊を何度も解き直し完璧に仕上げる方が確実に効果的です。
基本~センターレベルまでの難易度の参考書を3周ほど演習し、分からないところが無くなるまで仕上げることで、秋から行うセンター演習がスムーズに進みます。
3.秋にすること
秋以降はセンターの過去問10年分や各予備校が出している模試の過去問を演習し、苦手な単元のあぶり出しとその復習を行いましょう。
センター得点率は7割以上が理想です。
地学
地学については、生物同様、漏れのないように基本事項を暗記していきましょう。
それは、暗記することで解答できる問題の割合が多いからです。 それでは、以下の3シーズンに分けて詳しく解説していきましょう。
- 春にすること
- 夏にすること
- 秋にすること
1.春にすること
教科書と参考書をもとに、基本的な知識のインプットとアウトプットを繰り返して解ける問題を増やしましょう。
基本的な知識の習得が大切な教科なので曖昧な部分は1つでも多く減らしてください。
2.夏にすること
春で身に着けた知識をもとに問題集を1冊マスターしましょう。
ここで重要なのは、複数の問題集を同時に何冊もやってはいけないことです。少しずつ様々な問題集を解くよりも、1冊を何度も解き直し完璧に仕上げる方が確実に効果的です。
地学に関しては知識の量が本番の得点を左右するので、基本事項を網羅した問題集をしっかり身に着けることで秋から行うセンター演習がスムーズに進みます。
3.秋にすること
秋以降はセンターの過去問10年分や各予備校が出している模試の過去問を演習し、苦手な単元のあぶり出しとその復習を行いましょう。
センター得点率は7割以上が理想的です。
愛大研では無料体験授業を行っています。

今回は、愛媛大学理学部理学科の受験について、入試の傾向とその対策についてお話させていただきました。
勉強の指針が明確になったでしょうか?自分に合った受験戦略・受験計画は人によって異なるため、あなただけの指針を明確にして、受験に向けて頑張りましょう。また、この記事を読み終えて、
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