こんにちは、香大研公式ブログ編集部です。
この記事を見てくれたあなたは、
- 香大の入試難易度はどれくらい?
- 共通テストで何点とったら香大に合格できるの?
なんて思っているかもしれません。
そこで今回は、
香川大学の偏差値やレベル、合格のためにどのくらい点数をとればいいのかを解説していきます。
受験勉強を始めるにあたって共通テストや個別試験の”目標点を知ること”はとても重要です。
本記事では、香川大学全体のレベルや入試の難易度について、
過去の合格者最低点などを元に以下の3ステップで解説していきます。
- 香大の合格者最低点(ボーダー)
- 香大の偏差値
- 香大合格に向けた目標点
香川大学の各学部の受験対策や目標点については
学部ごとに香大研ブログで解説してありますので、そちらもご覧ください。
香川大学の受験を考えているあなたは、ぜひ本記事を見て少しでも参考にしていただけたらと思います。(本記事では一般入試前期日程について解説しています。)
また、中国四国エリアの大学への進学を検討されている方は、広島大学、愛媛大学、高知大学、徳島大学などの対策記事もありますので、気になる方はそちらも併せてご覧ください。
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香川大学の概要
香川大学の学部は教育学部、法学部、経済学部、医学部、創造工学部、農学部の6学部があります。
香川県は四国の国立大学で唯一経済学部があります。
また、創造工学部は名前が特徴的ですが、これは平成30年に設置された比較的新しい学部です。
これまで香川大学工学部で培ってきた教育・研究内容を引き継ぎながら、『次世代型工学系人材』の育成を目指しています。
香川大学のレベルは中の中、四国内では愛媛大学と同等のレベルです。
また、特徴として共通テストの配点が大きく2次試験の配点が低いため、2次試験での逆転が起こりにくい入試となっています。
香川大学の偏差値・倍率
次に、香川大学の偏差値です。
偏差値
香川大学の偏差値は以下のようになっています。
学部名 | 前期試験偏差値 | 後期試験偏差値 |
法学部 | 53 | 54 |
経済学部 | 52 | 55 |
教育学部 | 49~52 | 52~53 |
創造工学部 | 49~53 | 54 |
医学部 | 52~66 | |
農学部 | 52 | 53 |
参考:マナビジョン 香川大学
香川大学の偏差値は医学部を除いてほとんどが50前後となっており、平均的な国立大学の偏差値となっています。
他大学と比較して、全国レベルで見ると、
香川大学の合格難易度は高くもなければ低くもない、”中の中”といったところでしょうか。
同レベルの大学として、愛媛大学が挙げられます。愛媛大学との差はほとんどないと言って良いでしょう。
倍率
次に倍率を確認していきましょう。
各学部から学科を抜粋してまとめています。
※受験者数を募集人数で割っています。
学部名 | 前期倍率 | 後期倍率 |
法学部法学科(昼間) | 1.8 | 2.5 |
経済学部経済学科(昼間) | 2.6 | 5.2 |
教育学部学校教育教員養成課程 | 1.9 | 3.5 |
創造工学部創造工学科 | 2.1 | 2.6 |
医学部医学科 | 3.4 | – |
農学部応用生物科学科 | 1.9 | 7.8 |
こちらは全て令和7年度入試における倍率です。
全体的に倍率は2倍前後になっていますね。
近隣の国公立大学である愛媛大学と比べても大きな差はありません。
後期試験は年度によって変動が大きいですが、前期入試は毎年1.5~2倍程度に収まると考えていただいていいと思います。
香川大学のレベルを合格最低点から解説
まずは実際に各学部の合格者最低点を見ていきましょう。
これがいわゆるボーダーラインというものです。
なお、合格者最低点は香川大学のホームページに載っています。
共通テスト
見るべきポイントは、各試験における満点と最低点です。
ここから得点率を割り出しましょう。
ここでの得点率とは、
合格するための”最低点を満点で割って出す”ものを言います。
以下の表は各学部の主要な学科の共通テストの得点率をピックアップしたものです。
全て一般入試前期日程のデータです。
2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |||||||
共通テスト結果 | 満点 | 合格者 最低点 | 得点率 | 満点 | 合格者 最低点 | 得点率 | 満点 | 合格者 最低点 | 得点率 |
法学部 | 900 | 519 | 57.7% | 900 | 546 | 60.6% | 900 | 517 | 57.4% |
教育学部 学校教育教員養成課程 小学校教育コース | 900 | 477 | 53.0% | 900 | 521 | 57.8% | 900 | 553 | 61.4% |
経済学部 | 900 | 535 | 54.0% | 900 | 463 | 51.4% | 900 | 542 | 60.2% |
医学部医学科 | 700 | 546 | 78.0% | 700 | 521 | 74.4% | 700 | 536 | 76.5% |
創造工学部全コース Aタイプ |
900 | 459 | 51.0% | 900 | 461 | 51.2% | 900 | 443 | 49.2% |
農学部 | 900 | 428 | 47.6% | 900 | 496 | 55.1% | 900 | 487 | 54.1% |
※最低点は小数点第1位以下、得点率は小数点第2位以下切り捨て
例えば2024年度の法学部だと、
満点は900点で合格者最低点は517点です。
得点率=得点÷満点×100で求まるので
517÷900×100=57.4%
つまり法学部の合格者最低得点率は57.4%となります。
2024年度の前期日程で法学部に合格するためには、
共通テストで最低でも6割ほどの得点が必要ということが分かります。
ただしこちらは最低限のボーダーラインですので、個別試験で高得点を目指さなければなりません。
共通テストでは、実際はもっと高い得点率を目指した方がいいでしょう。
具体的には、7割ほどの得点率を目指していきましょう!
個別試験(二次試験)
ここまで共通テストの得点率を確認しましたが、個別試験はどうでしょうか。
2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |||||||
個別学力試験結果 | 満点 | 合格者 最低点 | 得点率 | 満点 | 合格者 最低点 | 得点率 | 満点 | 合格者 最低点 | 得点率 |
法学部 | 300 | 147 | 49% | 300 | 149 | 50% | 300 | 146 | 49% |
教育学部 学校教育教員養成課程 小学校教育コース | 200 | 99 | 50% | 200 | 75 | 38% | 400 | 289 | 72% |
経済学部 | 200 | 83 | 42% | 200 | 73 | 37% | 200 | 97 | 49% |
医学部医学科 | 700 | 451 | 64% | 700 | 423 | 60% | 700 | 432 | 62% |
創造工学部全コース Aタイプ |
200 | 74 | 37% | 200 | 26 | 13% | 200 | 48 | 24% |
農学部 | 200 | 62 | 31% | 200 | 74 | 37% | 200 | 125 | 63% |
個別学力試験(二次試験)の合格最低点は学科によって大きく異なりますね。
例えば2024年(令和6年度)入試の法学部前期日程は300点満点中、合格者最低点は146点です。
つまり、得点率は49%となっています。
共通テスト同様、こちらの得点率は最低限超えていないと合格はかなり厳しいですので、受験勉強の際はこのボーダーを必ず上回るように対策しておきましょう。
総合点の得点率、ボーダー
総合点も見てみましょう。
2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |||||||
総合点結果 | 満点 | 合格者 最低点 | 得点率 | 満点 | 合格者 最低点 | 得点率 | 満点 | 合格者 最低点 | 得点率 |
法学部 | 1200 | 738 | 62% | 1200 | 745 | 62% | 1200 | 722 | 60% |
教育学部 学校教育教員養成課程 小学校教育コース | 1100 | 643 | 58% | 1100 | 674 | 61% | 1300 | 832 | 64% |
経済学部 | 1100 | 684 | 62% | 1100 | 576 | 52% | 1100 | 694 | 63% |
医学部医学科 | 1400 | 1005 | 72% | 1400 | 1010 | 72% | 1400 | 1045 | 75% |
創造工学部全コース Aタイプ |
1100 | 629 | 57% | 1100 | 566 | 51% | 1100 | 596 | 54% |
農学部 | 1100 | 584 | 53% | 1100 | 629 | 57% | 1100 | 624 | 57% |
2024年度入試の法学部における満点は1200点で、最低点は721点です。
総合点の得点率は60%。
つまり、共通テストで最低点(517点)を取った場合は、
個別試験(平均196点)で204点を取らなければならないということですね。
同じようにして、あなたの志望する学部のボーダーラインも割り出してみて下さい。
今から入試に向けてどのくらい勉強しなければいけないのか見えてくるはずです。
香川大学の難易度とは
これまで倍率や合格最低点(ボーダー)を確認してきました。
全体的な香川大学の難易度としては
国公立大学の中では平均的なレベルと言えます。
一般入試で安心して合格できるように、共通テストはどの学部も6割は越えられるようにしておきたいです。
また、二次試験は学部によってボーダーが大きく異なりますので、あなたの目指す学部の合格最低点を確認しておきましょう。中には得点率30%前後で合格できることもありますが、その分共通テストで高得点をとっておく必要があります。
二次試験の難易度は標準レベルですが、しっかりと過去問を解いて記述の練習や時間配分の調整を行っておきましょう。
香川大学合格に向けた目標点
では次に、香川大学合格に向けて共通テストと二次試験で目指すべき点数をみていきましょう。
共通テストの目標点
香川大学合格を目指すなら、まずは配点が大きい共通テストで点がとれるように頑張っていきましょう。
医学部はボーダーが75%前後のため、できれば80%をとりたいです。
法学部はボーダーが60%弱なので、最低でも60%は超えるように頑張りましょう。できれば65%とれるようにしたいですね。
その他の学部では、安心して入試に臨めるように共通テストで60%を越えられるようにしておきましょう!
個別試験(二次試験)の目標点
二次試験の内容や配点は学部・学科によって異なったり、情報が開示されていないものもあります。
そのため一概にこうであるとは言えませんが、
全体として個別試験は50%~60%で推移しています。
個別試験の配点は低めで得点の開きもあまり無いため、簡単な問題は落とさないことが重要になってくるでしょう。
目標としては、得点率60%となるかと思われます。
この点数を取るには、すなわち香川大学に合格するためには、
基礎~標準レベルの内容は確実に理解しておくことが必要だと言えます。
香川大学合格に向けた各科目の勉強方法

全ての科目を解説すると長くなりすぎるため、本記事では英語、数学、国語に絞っています。
英語
共通テストの英語で高得点を攻略するには、単語力が必須になります。
国立大学を目指すのであれば、一冊の単語を暗記することはマストです。
ターゲット英単語や速読英単語など「この単語帳を使う」というのを1冊決めて勉強しましょう。
また、単語をたくさん覚えていることも大事ですが、前後の単語や文脈から意味を推測することも必要になってきます。
ただ暗記するのではなく、例文を覚えたり、接頭尾辞にも注目して単語の意味を予想できるようにしておきましょう。
また、共通テストでは膨大な英文を限られた時間で読まないといけません。
そのため速読力も身に付けておきましょう。
前述の速読英単語という単語帳もお勧めです。
秋頃からは共通テストの過去問に取り組み、
大問ごとに割く時間の目安を決め、その時間内に読み終われるように訓練しておきましょう。
次に二次試験ですが、香川大学の英語の難易度は共通テストと同じくらいです。
そのため、二次試験で英語が必要な場合は共通テストで7割以上は取れる力を身に付けておきましょう。
そして無事共通テストが突破できれば、試験日までの約1ヶ月で十分記述対策は可能です。
まずは過去問を解いて、問題のレベルを体感しましょう。
また、記述がメインになるので、試験本番まで毎日英文和訳に取り組んでください。
その際、プロの添削指導をしっかり受けることをお勧めします。
自分では気づけないミスや、上手な訳出のポイントを伝えてもらえるからです。
初めは上手い訳出ができないですが、毎日真面目に取り組んでいくだけで綺麗な日本語訳ができるようになってきます。
数学
数学は、基本事項、典型問題を抑えることが最重要です。
数学は基本事項を抑えることができれば、共通テストでも6~7割は確実に狙えます。
ただ公式を丸暗記するのではなく、「どうしてこのような式になるのか」「なぜこの公式が成り立つのか」を深く理解し、全て自分の言葉で説明できるくらいになっておきましょう。
また、数学は英語や国語と違って単元がはっきりと分かれています。
例えば数学で6割を目指すとして、全ての単元で正答率6割を目指す必要はありません。
得意な単元で8割をとり、苦手な単元は5割を切らないくらいにしておくというのも戦略の1つです。
まずは伸ばしたい単元を絞り、チャート式などの問題集で解法を抑えていきましょう。
そして秋頃からは共通テストの過去問演習に移りましょう。
ただ、独学で数学の考え方を理解していくのは非常に難しいです。
必ず、気軽にプロの講師に聞けるようにしておくことをおすすめします。
数学は、塾で勉強する優先度は高いかもしれませんね。
国語
国語も8月末までに基礎事項を押さえておくのが望ましいです。
具体的には、古文の単語・文法・背景知識、漢文の句法・熟語の読み・意味です。
共通テストの国語の200点のうち、90点は古文漢文が占めます。
国語で安定して点数を出すには、この古文漢文をいかに失点しないかが重要となります。
漢文は比較的簡単で、句法と漢文独特の単語の読み・意味を覚え、
共通テストやセンター試験の過去問演習をしっかり行うと点数は安定してくるので、早めの対策をして武器にしておきましょう。
その反面、古文は、覚えることがたくさんあります。
単語や文法はもちろん、背景知識もある程度理解しておく必要があります。
お勧めはマドンナ古文常識です。
他にも参考書はたくさんありますので、ぜひ書店で自分に合ったものを探してみて下さい。
英単語同様に「この1冊」という教材を決めて、勉強に取り組むようにしていきましょう。
また、古文の文法を勉強する際、1番のおすすめは全文現代語訳です。
1文ずつ丁寧に訳していくことで、10長文ほど訳し終えた頃には大体の文法知識が出てきているはずです。
これらを文法書を引きながら何度も復習することで着実に力はついていきます。
横着をせずに真摯に取り組んでいきましょう。
共通テストのみの科目
いざ受験勉強に取り掛かるとき、共通テストのみの科目は基本的に優先順位は低めです。
例えば情報Ⅰや理系学部における社会系科目などです。
しかし、場合によっては共通テストにおける配点が高いケースもありますので、どの科目から優先的に取り組んでいくか、あらかじめ計画を立てておきましょう。
基本的に夏頃までは、国語、数学、英語の3科目に集中し、安定して6割以上がとれるようにしておきたいです。また、理系の場合は基礎でない方の理科にもじっくりと時間を割きましょう。
逆に言えば、情報や公民系科目などは余裕があれば取り組むくらいでも大丈夫なことが多いです。
このあたりは現状の成績と照らし合わせながら調整していく必要があります。
「このペースで間に合うのか」「自分に最も必要な勉強は何か」お悩みでしたら、早めに受験のプロに相談することをお勧めします。
香川大学合格に向けて計画的に対策しよう!
香川大学の入試難易度についてご理解いただけたでしょうか。
現時点でなんとなく「香大を受験しようかな」と考えている高校1,2年生は、今後どのくらい学力を伸ばせばいいのか、少しは明確になったと思います。
本記事で解説した内容は香川大学全体のレベルについてです。志望学部がすでに決まっているのであれば、ここから受験戦略と学習計画を立てていく必要があります。
各学部の受験に関する詳細については愛大研のブログにある各学部ごとの記事で解説しています。
ぜひこちらもご覧ください。
「戦略や計画の立て方がイマイチ分からない」などご質問があれば、お気軽に私たち香大研にご相談ください。
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